〜ダメダメ医学生の京風日記〜 京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。 モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。 |
2004年09月08日(水) ケンタッキーフライドチキンのように トロント出発まであと3日、どうもこんばんは、伯耕です。 あっという間の1ヶ月、時間の経つのは早いものです。 さてさて、今日は水曜、カンファレンスの日ということで午前5時起き。 6時にはホステルを出て、7時ちょっと前に病院到着です。 カンファレンスはドクターが自分の研究を発表する形式。 アジア系の某ドクターがマウスの大動脈を使って 内皮細胞障害のモデルを作るみたいな実験のプレゼンをやっていたのですが、 プレゼンが終わった後、チーフから意見が。 「この結果は人間には当てはまらないと思う。」 ・・・ 全否定。 ま、まあ、人間に応用できる部分も少しはあるはずだ!(←※フォロー) 研究内容自体は非常に興味深いものでした。 その後、カフェテリアで軽く飯を食ってから午前中のオペ見学。 午前中はDr.Goldmanのオペを見ていたのですが、 胸を開けてみれば、肺の真下に紙風船みたいなたくさんの泡の塊を発見。 先生に聞いてみると、これが「ブラ」とのことでした。 そういやちょっと前に覚えた記憶があるようなないような。。。 オペの最中、Dr.が血管にゾンデを挿入しながら 「What a disease!」(なんてひどい病変だ!) 続けて、 「Too much … Kentucky Fried Chicken! 」 一同爆笑 ・・・ なぜみんな笑ってる? 愛想笑いをしながら、しばらく笑える理由を必死に考えていたのですが、 多分、病変がケンタッキーのチェーン店みたいにたくさんあるということでしょうか。。 その後ドクターに 「日本にもケンタッキーはあるのか?」 と聞かれたので、たくさんあると答えておきました。 非常に和やかな雰囲気でオペが進み、いつの間にか完璧に終わっているあたり、 さすがはDr.Goldmanです。 午前のオペ見学終了後、いつものように食堂でハンバーガーの昼飯。 今日は初めてカップゼリーを頂いてみたのですが、 ・・・ 子供用かぜ薬の味がしました。 なんかオレンジシロップみたいな感じ。 しかも妙に硬いし。。でもまあ、まずくはなかったのでいいとします。 午後のオペが始まるまで、部屋でメールチェックと日記のアップ。 日本のニュースなんかを見ていると、さすがに帰国が待ち遠しくなってきました。 午後、オペが始まる前に、手術部エリアを独りちょこっと探検。 先生がいつも使っている、冠動脈造影を見るパソコンの前まで来て ・・・ これ、勝手に使って見ちゃっていいのかなあ・・・ いいのかなあ・・・ 周りには誰もいないし・・・ よし、見ちゃえ! ということで、クリックして冠動脈造影をいろいろ見ておったのですが、 ふと気が付いたら後ろに人の気配。 振り返ってみれば・・・ Dr.Fremes(←※ボス) ひえ〜〜、おこられたらどうしよ〜、と思っていたのですが、 自分が造影を見たあと、一対一でいろいろ説明してくれました。。 ああ、いい先生でよかった。。 午後のオペが始まるのがかなり遅かったので、 ちょっといろいろ帰国前の準備があることもあって、 4時過ぎ、オペの途中で今日は実習終了。 おそらくDr.Goldmanのオペを見学するのは今日が最後なので、 金曜のラストに先立ってGoldmanに感謝の挨拶をしておくことに。 オペ室前の廊下でDr.Goldmanを捕まえようとしたところ、 逆に彼の方から私たちを招き寄せ、いろいろ話しかけてくれました。 日本にはいつ、どのように帰るのか、将来は何科に進みたいのか、 日本の医学教育、カナダの医学教育、 そして自分が日本に行ったときの話など。 私たちに気を使って、ゆっくりとわかりやすく話していただき、 最後はその大きな手でがっちりと握手。 いやはや、3週間、本当にお世話になりました。 日本に帰ったらもっともっと英語と医学を勉強して、 先生のような素晴らしいドクターになりたいです。 地下鉄Lawrence駅からSt.Andrewまで向かい、いったんホステルに帰宅。 その後、最後のお土産を買いに、またしてもThe Eaton Centerへ。 ここで私たちをトロントに送っていただいた教授と、 学生を支援してくださった先生に、メイプルシロップを購入。 ついでに、ROOTSで お土産を入れるためのバッグ も購入。とてもじゃないですが大量すぎてトランク1つでは無理です。。 だってただいま メイプルクッキー問屋状態 ですから。 ああ、税関でメイプルクッキーに課税されたらどうしよう。 夜、こちらに来たらぜひ訪れてみようと思っていた、JAZZバーへ。 本場の演奏と雰囲気を体験してみましょう企画です。 というわけでQueen Street WestにあるREXへ。 トロント市内ではなかなか有名なJAZZバーとのことです。 というわけで、中に入り、カバーチャージ6ドルを支払って着席し、 正面がステージというなかなかいい場所をゲット。 時間は午後9時30分、いよいよニューヨークから来たカルテットのステージ幕開けです。 ドラムはトルシエ監督似の白人男性、 ベースはマルコビッチ風の南米系男性、 ピアノは少しジョンレノン入った白人男性、 トロンボーンはクリントン前大統領っぽい白人男性、 そしてフィーチャリングのボーカルはなんと アジア系女性 ええ、見るからに歌がうまそうです。 |