diary/column “mayuge の視点
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セカンドエフォート

 NFL開幕まで、あと二週間。

 高校・大学時代は、自分がアメフトをやっていたこともあって、NHKの衛星放送なんかでよくNFLを観ていた。社会人になってからは、ビデオに録ってまでは観なかったな。辛うじてスーパーボウルだけは毎年観てたけど。他のことで忙しくて、NFLとはすっかり「疎遠」になってしまっていた。

 それが去年、カナダに来てから「復縁」。何しろ時間帯が同じだからね、アメリカと。西海岸にいると、日曜は朝十時から夕方までフットボール三昧。

 やっぱり最高だね、NFLは。最高に面白いスポーツだと思う。ただ、観ていなかった間に選手が移籍や引退をしていたり、弱かったチームが強くなっていたり、はたまた知らないチームができていたりと、ちょっと戸惑ったこともあったけど…。

 そして現在は9月7日の開幕に向けて、プレシーズンゲームが毎週のように行われている。ちょうど昨日の晩に、シアトル・シーホークスのゲームが放送されていたので、録画しておいたのを今朝観たというわけ。

 NFLのレギュラーシーズン中の登録選手数は、1チームたしか四十数名程度で、今はその「枠」に入る選手を選定している最中。主力選手は前半だけに出場して調整、後半は当落線上の選手たちがしのぎを削るわけだ。ルーキーやNFL欧州(NFLの下部組織)出身など、聞いたこともないような名前の選手たちがプレーしているんだけど、それが結構面白かったりするんだよね。

 この試合でも、シアトルの32番のランニングバックが印象的だった。実況のおっちゃんが、その32番がボールを持って走ったプレーのリプレー映像にアテレコのように声をかぶせていたんだけど、それがうまい具合に彼の言葉を代弁していた。

 「Hey, coach! Look at me. You can't let me go!」

 一回タックルされて倒れかけても、猛烈に足をかいてタックラーを吹っ飛ばして、さらに1ヤードでも前進しようとする。これをアメフトで「セカンドエフォート」というんだけど、32番のそれには訴えかけるものがあった。

 自分自身、この先近い将来、「タックルされる」ようなことがあるのは目に見えている。好き好んでレールから外れたからそれは甘んじて受けようと思うけど、問題は「セカンドエフォート」。身震いするような気持ちになるね。

 でもちょっと不安もある。

 だって俺、ディフェンスだったからなー(笑)。

2003年08月24日(日)

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