ホームパーティーに呼んでもらった。
夜八時開始だったんだけど、時間がたつにつれどんどん人が増えていくパーティーだった。今日は日本人が「マイノリティー」。なもんで、必然的にカナディアンたちと話をすることになるんだけど、そのなかでちょっと笑えることがあった。
mayugeよりやや年上といった感じの男性と二人で話していた時。たいていパーティーで初めて会った人に聞かれるのは、「この街にどのくらいいるの?」「この街は好き?」「働いているの? 仕事は何?」「日本のどこから来たの?」「日本では何してたの?」みたいなこと。どの人と話してもだいたい同じだ。彼ともそんな話をして、ひと段落つきかけた頃――。
座っていたソファの横に、なんとなく本棚を発見。彼もその本棚に視線を移す。と、どうやら読んだことがある本があったらしい。John Grayとかいう人の著書で、男女関係論のような内容とのこと。
「ほら、女ってのは、ただ話を聞いて欲しいだけ、ってことが多いでしょ? それに対して男は、分析して答えを出そうとしちゃう。この本には、そんなようなエピソードがたくさん書いてあるんだよ」
笑った。
やっぱこっちでもそうなんだ。
何年も前、日本で言われたことがあったな、そんなこと。一生懸命答えを探して返そうとしていたから、それを言われたときは、力が抜ける思いがしたものだった。言われるまでは、本気で気づかなかったからね(笑)。
でも相談ごとをされたり、愚痴を聞いていたりすると、相槌だけではなかなか終われないんだよね。「これこれこうしたほうがいいんじゃないの?」とか、「それは違うでしょ」とか、"余計なお世話なこと"を言わずにはいられなくなってしまう。言い訳させてもらえば、それだけちゃんと聞いて考えてるってことでもあるわけよ(笑)。
待てよ。
女の子どうしが超がつくほどの長電話をできるのは、お互い真剣に聞いてないってことじゃないのか? きっと、
A子「ねぇねぇ、聞いてよ、B美。○○ったらさー、今日ね…(以下省略)」 B美「へー、大変だね。でさぁ、昨日ね、会社帰りに△△行ったのよ。そしたらさぁ…(以下省略)」
のように、すぐに自分の話を繰り広げていくのが想像できる。相槌、それだけかよっ。さま〜ず三村が聞いたら放ってはおかないよ、それ。
でも、いいのか。女の子は暗黙の了解(無意識の了解?)で機関銃を打ち合っているようなもんなんだろう。お互い、すっきりできればいいと。
俺は男に生まれて、よかった(笑)。
2003年08月23日(土)
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