DOTFAMILYの平和な日々
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| 2010年06月17日(木) |
総合格闘技、絶対反対! |
私が小さな頃、父は某大学の武道部(剣道・柔道・空手)の顧問をしていた。そのせいで、時々試合に連れて行かれた。空手の試合に行った時の事。スポーツ空手なので寸止めではあるのだが、そこはほれ、未熟な学生さん達だから、上手く寸止めできないことがある。で、鼻なんかにあたると、どばーっと出血する。しばらくすると、マットが血まみれになる。血まみれは大袈裟なんだろうが、当時の私にはそう見えた。怖くて泣き出してしまった記憶がある。・・・空手というのはナント恐ろしいものなんだろう!
小学生の低学年の頃、プロレスが大流行した。プロレスって定期的に大流行する気がする。それとも、あれは、ず〜っと流行っているのだろうか?その頃、兄が私に色々な技を試したがった。四の字固めとか海老固め(だっけ?)とかいうヤツ・・・他にもあったと思うが、名前は忘れた。父は面白がって笑いながら見ていた。やってる方と見ている方は面白いだろうけど、やられている方は痛い!・・・プロレスとはナント恐ろしいものなんだろう!
ボクシングが流行った頃・・・あれは何時だったんだろう。全く興味が無かったから覚えていないが、ガッツ石松とか具志堅ナントカいう人達がチャンピオンになった(なった?)頃だと思う。たま〜に家にいた父がテレビで見ていたのを垣間見たことがある。キック・ボクシングとやらが流行った事もあった。あれも数回父の隣でテレビで見た。ボクシングであれ、キック・ボクシングであれ、選手が誰だったかは全く覚えていないのだが、その凄まじい目つきは良く覚えている。私が『殺気』というものを初めて感じたのがボクシングの試合であった。ずっと後になって、あれは試合中の事だけで、普段はそんなに怖い顔ではないという事を学んだが、当時はとにかく怖かった。・・・ボクシングとはナント恐ろしいものなんだろう!
かくして、私の格闘技嫌いは確固たるものになった。
愚息がまた幼い頃、アメリカではMMA(Mixed Martial Arts・・・総合格闘技)の試合が禁止されていた。外国の試合のテレビ放映も禁止だった。当然私はMMAが何であるのかを知らなかったのだが、当時、日本人の友人達が集まるといつもメキシコで行われたMMAの試合のビデオを見ていた。で、私もお付き合いでちょっとだけ見たのが、これはもう文字通り血まみれの試合であった。強いほうが弱い方をいじめているとしか思えない。これがスポーツか?!私が見たのがたまたまそうだったのかもしれないが・・・総合格闘技とはナント恐ろしいものなんだろう?
時は流れ・・・1993年にUFC 1(あのホイス・グレーシーですね。)がアメリカ(コロラド州デンバー)で行われて以来、紆余曲折はあったものの、アメリカの州が次々とMMAを解禁にして行き、MMAというものが、それ程聞きなれない言葉ではなくなった。その後、私個人も仕事の関係でMMAについて学ぶ必要が出てきて、私と関係ない世界で行われている合法なイベントならば、空手、ボクシング、プロレスと同様、無視していれば特に問題は無いということがわかった。世の中には私が恐ろしいと思う事を楽しいと感じる人達がたくさんいるのである。人それぞれ、それで良いではないか。
だからって、サポートする気は全く無い!あくまでも私と関係ない世界で、である。
ところが、私と関係ある世界の住人に約1名、格闘技が大好きなヤツがいる。私が唯一格好良いと思う武道である剣道をあっさりと止め、空手(しかも極真)と柔術(しかもブラジリアン)を始め、アマチュアとは言え、総合格闘技の試合に出ようとたくらんでいるヤツ・・・言うまでもあるまい・・・愚息である。5月に試合が決まっていたらしいのだが、対戦相手の都合でキャンセルになったということを私は後日聞いた。「そんな馬鹿な事やるんじゃない!」と言ったのだが、当然、私の言うことなど全く聞いていない。
だいたい、あれはもうスポーツとして定着したのだぞ!最初の頃のように、何でもありで喧嘩しているみたいな試合は無くなったのだ。(それはそれで、面白くない気もする。)総合格闘技用のトレーニングをやってきた連中が参加するのだ。ボクサーです、レスラーです、空手家です、だけではダメなのだ。しかも、愚息はその中のどれでもない。空手であれ柔術であれ、習っているというだけである。習うだけなら誰でも出来る。私だって、習うだけなら出来るぞ!愚息は、全然全く少しも強くない!その上、愚息は普通の喧嘩すらしたことがない。そういうヤツにMMAなんぞやれるはずがない。絶対に無い!
万一、あっても・・・絶対イヤだ!
ところで、先日、愚息がとあるスポーツのイベント(格闘技とは全く関係が無い・・・実はイベントですらない・・・しいて言うなら体力テスト)に参加したいというので、予約を入れてあげた。彼はインターネットを使って何かを行うということが苦手なのだ・・・テクノロジー音痴。それは私とて同じなので、時間をかけてやっと予約を入れることができた。愚息はデブなので、格闘技以外で身体を動かすことならば、私は協力を惜しまない。6日の中から1日を選ぶのだったのだが、上手く行かなくて、選択肢がどんどん狭まり、やっとのことで7月上旬に予約を入れることができた。予約を入れた日をちゃんと愚息には伝えたのだが、彼はそういう事に注意を払わない。何事に対しても準備というものをしないので、前日になって「明日だよ!」と言うまで忘れている・・・そういうヤツなのだ。
そこで、例のアマチュアのMMAの試合をコーディネートしている人から同じ日にある試合についての電話がかかって来た時、「出ます!」と即答してしまったそうである。実は、その前に愚息から確認の電話がかかってきたのだが、不覚にも英語で会話をしてしまったので、意志の疎通が取れなかった。(理由は6/15の夫婦喧嘩の原因を参照して下さい。)
当然、愚息は怒った。 当然、私は喜んだ。
愚息が参加をたくらんでいるMMAの試合はいかがわしい試合ではない。ムエタイのジムが行っている恒例の練習試合である。(ムエタイってなんかいかがわしい気がするんだけど・・・偏見?)レフリーの一人は愚息が通っているBJJ道場の黒帯さんであるらしい。観戦するのに入場料は取られるが(もちろん安い・・・千円もしないんじゃないかな)、当然出場選手には一銭も入らない。それでも、MMAはMMAである。危ない事には変わりない。
愚息は渋々、お断りの電話をかけた。すると・・・
「イベントは夕方6時からスタートだし、多分君の試合は最後の方になると思う。計量を前日にしてあげるから、用事が終わってからおいで。ライトヘビー級(205ポンド)まで落とせなかったら、相手は300ポンド(約136キロ)になるけど、良いよね?」 「はい!」
何が「はい!」だ!良いわけ無いじゃないか。300ポンドに押し倒されて顔の上にでも乗られたら、窒息死だぜ! しかも、1日過激な運動をした後やるわけ、そういう事!
が、私が何を言っても無駄であろう。元々私は、それが合法な行為であれば、愚息のやる事を無理に止めようとは思わない。若い頃はやりたい事を何でもやってみるのが良いと思っている。やらずに後悔するよりは、やって後悔した方が良い。例えそれが私が嫌いな事であっても・・・彼の人生は彼が決める。(違法行為である場合は、容赦なく警察に連絡するつもりである。)
さて、ボクシングに比べると、MMAは安全なスポーツであるらしい。MMAで死者が出た、という話は聞かない。だから・・・
健康保険がある内に、一度死ぬ目に合って来い!
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