DOTFAMILYの平和な日々
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2010年06月15日(火) 夫婦喧嘩の原因

結婚してから25年経った・・・私の人生のほぼ半分は結婚していた事になる。そして、私達は未だに夫婦喧嘩をよくやる。何しろお互いに短気な上に、売り言葉に買い言葉は我が家のモットーの一つであるので、すぐに怒鳴りあいになる。しかも、原因は毎回見事に同じである。

口の利き方が悪い!

ダンナは非常に外面が良く、家族以外に人に対しては穏やかに我慢強く話をするのだが、彼の両親や私に対しては、すぐに喧嘩腰になる。私はと言えば、普段は温厚な人(?)なのだが、相手の出方次第で誰に対してもでも攻撃的になる。だから、すぐに夫婦喧嘩になるのだ、と思っていたのだが、原因は他にあった、ということが25年目にしてやっと発覚した。

4年前に英語の勉強を始めるまで、私は英語がしゃべれなかった。アメリカに21年間住んでいて、英語がしゃべれないというのも珍しいと思うのだが、実際にそうだったのだから仕方ない。(読むことにはほぼ問題がなかった。)我が家の喧嘩は英語で行われるのだが、21年間はお互いが好きな事を怒鳴りあってはいるが、相手が言うことは全く聞いていない、という状態だった。聞く気が無いのではなく、相手が言っている事がわからないのだ。私はダンナが言っていることがわからないし、私が言っている英語は意味をなさない。つまり、喧嘩だけでなく、日常会話ですら意思の疎通ができていなかった訳である。夫婦間の会話はお互いが何を言っているのか推測することによって行われる・・・そういう生活を21年間送ってきたのである。

4年前に近くのコミュニティ・カレッジで英語の勉強を始めてから、私の英語力はぐ〜んと伸びた。自分でも信じられない位伸びた。何しろ、英文法というものが本当に役に立つという事を初めて学んだのである。しかも、毎日毎日英語で授業を聞いていたので、聞き取る能力も自然に上がっていった。

例えば(以前書いたと思うので、読み続けて下さっている方には重複になります)、ダンナは良く”You’d better do…”と言うのだが、私はずっとダンナが”You better do…”と言っているのだと思っていた。”better”という言葉が入っているので、 「・・・やった方が良いよ。」というお勧めの言葉だと思っていたのだが、これは、かなりキツイ言い方であって、通常大人同士の会話には使わないらしい。相手を脅すような言い方なのだそうだ。(親が子供によく言う。)普通は”You should…”を使うらしい。こちらは”should”という言葉が入っているので、「・・・をやるべきだ。」という強い言い方だと思ってたのだが、こちらの方が「・・・やった方が良いよ。」という意味に使うらしい。

と言う具合に、ダンナの言っていることがわかるほど、喧嘩の原因も増えていく。何しろ原因がいつも「その言い方は何なんだ!」なのである。これまで口調だけで判断していたのが、意味がわかってくると余計に頭にくる。でも、言ってる意味がわかれば、誤解も少なくなり、意志の疎通が上手く行くようになるのではないか・・・甘いね!

会話というのは一方が聞くのではない。両方が話すから会話になる。ところが、以前の私は英語がしゃべれなかった。従って、ダンナは私が並べる単語から意味を推測していた。しかし、まぁ、ダンナと政治や経済の話をするわけでないので、数少ない単語から言わんとすることを推測するのはそれ程難しくは無い。ところが、英語の聞き取りと同時に話す能力も上達した。上達したのではあるが、まだまだ途上中である。すると、どうなるか?

これまでは単語を並べていただけなのが、きちんとした文章でしゃべることが出来るようになる。すると、相手に私が言っていることの意味がわかるようになる。ここに問題が発生する。私の口から出てくる文章は正しいのであるが、私が言おうとしている事とは全く違っているらしい。私が頭の中には日本語で言いたい事が詰っている。それを英語に訳して口から出すと・・・意味が変わるらしい。意味が変わっているのだが、英語自体は正しいので、会話がトンチンカンになる。そういう会話をしていると、お互いにストレスが溜まって・・・怒鳴りあいになるのである。

愚息「母さん、英語しゃべらないほうが良いよ。」
愚母「えっ、母さん、英語上手くなってない?」
愚息「上手くなってる。上手くなったから何言ってるのかわかるけど、母さん、言いたいことと全く違うこと言ってるよ。この前、父さんと言い合いしてるの聞いて思ったけど・・・二人とも全然違う話してるもん。母さんが言いたいこと、父さんに全然通じてないよ。」
愚母「どうしてそう思うの?」
愚息「母さんが英語で言ってることを日本語に訳すと母さんが『こう言いたいんだろうな』ってわかる。でも、全然違うこと言ってる。」
愚母「・・・」

ダンナは私にコンピュータの知識があると誤解してるので、自分のコンピュータを買った時、やたら私に使い方を聞いてきた。ま、ダンナの聞いてくること位は知っているので、教えてあげようとはするのだが、これがまた直ぐに怒鳴りあいになる。ファイルとかツール・バーとか言っても全然通じないので、これはダンナにコンピュータの基本的な知識が無いせいだと思っていたのだが、原因はそれだけではないようである。数回怒鳴りあいを繰り返した挙句、コンピュータに関する質疑応答はEメールで交わすよう事にした・・・同じ家に住んでるのに・・・

愚妻「あれ、わかった?」
愚夫「うん、あの説明、もの凄くわかりやすかった。まるで教科書を読んでいるみたいだった。君の英語は完全に書き言葉だよね。一つの文章が長いからあれでしゃべられるとわかりにくいけど。」

仕方ねぇだろ、私は会話しない人なんだから!

私は自宅で一人で仕事をしている。どこの会社にも雇って貰っていない。(フリーランスと言えば聞こえは良いが、要するにパートのおばさんである。)しかも、クライアントに会うことはまず無い。ほとんどのクライアントとはEメールでやり取りする。広告なんぞどこにも出していないし、営業活動は一切行わないのだが、何故か時々突然知らない人からメールで仕事を頼まれ、注文通りに仕事をしてメールに添付して送ると、しばらくして小切手が送られてくる。(前金も貰わなければ、値段の交渉もしない・・・いい加減と言えば、かなりいい加減である。)電話すらほとんど使わない。しかし、それでこれまで一度も問題があったことはない。書き言葉で意志の疎通ができれば問題無いのである。人と話すのは苦手だ。

とまぁ、そういう話を日本人と結婚している日本人の友人に話したら・・・

「えっ〜、私達どっちも日本語使ってるけど、全然意味通じないよぉ。」

・・・そういうものかもしれない。


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