DOTFAMILYの平和な日々
DiaryINDEX|past|will
話は遡るが、Valley初登校の日のことである。恐い噂は散々聞いていたので、気が小さく心配性の私はかなり当日かなり怯えていた。何しろオフィシャル不良高校である。普通の高校にだってギャングはいるは、ドラッグは簡単に手に入るは、というのがアメリカの高校の実態なのである。元いた高校の生活指導カウンセラーは「ここに比べるとセキュリティは随分しっかりしていますから大丈夫です!」と自信を持って言ってくださったが、それほどしっかりしたセキュリティが必要な学校って・・・?
話はさらに遡り・・・私が中高生の頃は日本にまだ由緒正しい不良がいた時代だ。ガンを飛ばしあったり喧嘩はタイマンが基本の世界である。私はそういう不良がいる学校に通ったことはないのだが(良い子の皆さんしかいない軟弱学校出身)、母が中学で生活指導をしていた頃は、夜中に警察から電話がかかって来て出かけたり(生徒を引き取りに行くため)、そういう不良が家に遊びに来たりしていたし、私自身にも不良と呼ばれていた友人がいたりしたので、実際はそれ程恐い連中ではないということがわかっていた。が、アメリカの学校に関しては全く知らない。恐い話(愚息が通っていた高校のすぐ外に死体が転がっていたとか、ギャング同士の撃ち合いがあったとか)はニュースで見るくらいなのだ。知らないというのが一番恐いよね。
で、初登校日。保護者同伴のオリエンテーションの日のことである。狭い駐車場から校舎に向かって歩いていると・・・見上げるほど馬鹿デカイ男の子が遠くから愚息に向かって叫んだ!
生徒「お〜い!フジ!フジじゃないかぁ!」(フジ=愚息の呼び名) 愚息「おお、○○、お前、まだこんなとこいたのかぁ!」 生徒「おお、まだ裁判終わってねぇから、鑑別所行きかどうか決まってねぇんだ。」 愚息「そっか、俺も今日からここ!」
・・・君、こんな所にも友人がいたの?それにしても、初日から大声で叫ばないで欲しい・・・目立ちたくない・・・私・・・
事務所で手続きをしている間も教室に入ってからも、愚息は色んな子に挨拶をしている。あごをちょっとしゃくって「ヘイ、マン!」で始まり、後は何を言っているのかどうしても聞き取れない、あの特有の挨拶である。
愚母「あれ皆知り合い?」 愚息「違うよ、○○だけしか知らねぇよ。」 愚母「だって、挨拶してたじゃない。」 愚息「目があったら挨拶してお互い敵意がないということを示さないとマズイじゃないか。」
・・・そっか、なにも怯えることはなかったのか、「甘やかされて育ったお坊ちゃまが、こんな学校に来て大丈夫かしら?」と夜も眠れないほど心配していたのだが・・・「お坊ちゃま」がこんな学校に送られてくるはずないよな。愚息だって立派な不良なのだ・・・ろう・・・きっと。甘えん坊のガキにしか見えんがな、私には。
ちなみに○○君は、その後すぐ裁判が終わり、少年鑑別所へと送られていてしまった。万一愚息がそこへ行ってもあんな大きな友達がいれば安心だね!
|