堀井On-Line



8562、閑話小題 〜カッコウの子育て術とは!

2024年11月06日(水)

  *カッコウの子育て戦略とは… 「グーグル検索より」
わたしたちは動物のことをぜんぜん知らない! かわいい、怖い、賢い、頭が悪い、
汚い、ずるい――人間が動物たちに抱いているイメージは果たして本当か? カラス
の研究者である松原始氏が動物行動学の視点から、動物たちにつきまとう「誤解」8ずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは獰猛だが…
​ 自分で巣を作らず、8も抱かないカッコウは普段は森林にいるが、托卵
(たくらん)する時は草原にやって来る。そして、オオヨシキリなど、托卵相手
(宿主)を探して飛ぶ。カッコウのメスは周到に宿主を観察しているらしく、
ちゃんと宿主が産卵し始めた頃にやってきて、宿主のいない隙を見計らい、産んで
ある卵を1個抜き取ると、代わりに自分の卵を産み込んでゆく。

カッコウは総排せつ口(鳥は糞も尿も卵も出口が同じで、総排せつ口と呼んでいる)
が伸びるようになっており、巣の縁に止まった状態で巣の中にちゃんと卵を産み
落とせる。というのも、カッコウはハトくらいの大きさがある鳥で、宿主である
オオヨシキリはヒヨドリよりも小さく、全長はカッコウの7割ほどしかないのだ。
カッコウがオオヨシキリの巣に座り込むのは難しい。

さて、カッコウの托卵が極めてアーティスティックというか、信じられないほど
技巧派なのは、ここからである。まず、カッコウの卵は体の割に小さい。これは
宿主に合わせた結果でもあるし、子育てを丸投げした結果、できるだけ数多くの
卵を産みまくるためでもある。そして、卵の色模様は宿主の卵に似せてある。
托卵だとバレたら卵を捨てられるか、巣ごと放棄されるから、宿主の卵になり
すますのは重要だ。

カッコウの卵は宿主の卵よりほんの少し早く孵化するが、生まれた雛が真っ先に
やるのは、後ろ向きに巣の中をヨチヨチと一周し、背中に触るものを全部外に放り
出すことである。これは多くの鳥の雛が持っている、糞や卵殻を排除して衛生状態
を保つ行動が元になっているようなのだが、カッコウの雛ではこの行動が徹底する。
結果として、自分以外の、孵化寸前だった宿主の卵を放り出して皆殺しにし、
巣を独り占めする。

それから、本来4、5羽の雛を育て上げられるだけの給餌努力を一身に受けて、
親よりも大きく成長する。ところが親鳥は「自分の巣にいる」「黄色い口を開けて
餌をねだる」という二つの刺激に操られて、餌を与え続ける。そして巣立った
カッコウはやがて飛び去ってしまうわけだ。

 < 過去  INDEX  未来 >


horii86 [HOMEPAGE]