2004年11月05日(金) |
「チアーズ!」チアリーディングに燃える高校生の夢と恋と炎の情熱、女同士の嫉妬、もう青春フルコース♪ |
『チアーズ!』【BRING IT ON】2000年・米 監督:ペイトン・リード 脚本:ジェシカ・ベンディンガー 撮影:ショーン・マウラー 音楽:クリストフ・ベック 俳優:キルステン・ダンスト(トロスのチアリーダー、トーランス) エリザ・ドゥシュク(ミッシー) ジェシ・ブラッドフォード(ミッシーの兄、クリフ) リチャード・ヒルマン(トーランスのBF、アーロン) ガブリエル・ユニオン クレア・クレイマー ニコール・ビルダーバック ナティナ・リード ハントリー・リッター リンゼイ・スローン ビアンカ・カジリッチ ホームズ・オズボーン コディ・マクマインズ イアン・ロバーツ
太陽眩しいカリフォルニアのランチョ・カルネ・ハイスクール、夏。チアリーディングチーム、“トロス”の稽古場。 卒業した元チアリーダー(性格悪し)が、3年生の中から 後任を選ぶときが来た。
公正なる選挙のもとに?選出されたのは、トーランス。 技術はあるが、リーダーシップとなると、まだ不安要素が・・・。
気合い入れて初練習を始めたはいいが、メンバーに無理な注文をして大怪我をさせてしまう。 全国大会が近いというのに、欠員が出てしまった。
そこで急遽、オーディション。 転校生のミッシーは、翳りのある雰囲気で、一見、キャピキャピの チアリーディングには向いていなさそう・・・。 だが、前の学校で体操の選手だった彼女の身のこなしの凄いこと!
技術優先で、仲間の反対を押し切り、ミッシーを新メンバーに 加えるトーランス。
だが、前チアリーダーが振り付けたステップで全国大会の練習中、 突如怒りだしたミッシーは黙って消えてしまう。
困惑したトーランスがミッシーに連れてゆかれたのは、 ロスにある黒人生徒ばかりの高校のチアリーティング、“クローヴァーズ”が稽古に励む体育館。
そこで目にした光景にトーランスは愕然! ウチのと同じだ〜〜!!!
そう、前チアリーダーが、ビデオに盗撮しそのま〜んま自分の チームに振り付けていたのだ。 なにしろ、クローヴァーズは貧しい学校のチームで、出場には 資金が足りず、大変な実力がありながら今まで出場したことがない。 裕福な白人家庭の子女ばかりのトロスが彼らを知らなかったのは そのせいだった。
また盗みに来たのかと詰め寄られ、トーランスはアタマ真っ白。
だが、彼女を凹ませたのはそれだけではない。 チームのメンバーに事情を話すと、今更、もう変えられないと 開き直るのだ。
だが、トーランスはそんなの我慢ならない。 かといって、もう大会まで日がないのに自分でオリジナルの振り付けを考える自信がない。
そこでプロの振り付け師に依頼することに。 実はこれは暗黙の了解で反則だ。だが罰則はない。
チームは、リッチな親に援助を頼み、不足分は汗水たらしてアルバイト、どうにか資金を確保した。
そしてやってきたのは、ア〜〜ティスト、なカンジの天才風振り付け師・・・・。 なんか、ヘンな踊り・・・。
さて、いよいよ地区予選大会。 みっちり練習したし、オシャレ?な振り付けだし、パクってないし、さぁ実力みせるよ! と気合い充分。
ところがどっこい!! ま〜さ〜か〜の落とし穴・・・・・・。
さて、どうする。ただでさえ危機的状況だというのに、 トーランスは終わっていない恋と始まってしまった恋との狭間に 揺れ、両方を失いそうだ。 仲間からはクーデターでリーダーを降りろと・・・。
その頃、予選をブッチギリで勝ち抜いたが、全国大会の出場資金のないクローヴァーズも諦めちゃいなかった・・・。
全米チアリーティング選手権まであと2週間・・・・・。
(DVD)
(サントラ)
ぴちぴちギャルの青春♪ いろんなコがいて、自分の青春時代と重なる。
やる気満々、でも空回り気味の熱血少女。トーランスみたいな 愛すべきキャラ。 大人っぽくてクール、ちょっと翳りのある風貌、頭脳明晰、スタイル抜群、運動神経抜群、でもちょっと人と関わるのが不器用なタイプ、ミッシーみたいに。 口先ばっかのハンサム君、アタマの中は女の子のスカートの中だけ、アーロンみたいな野郎。 辛辣でちょ〜っと周囲から浮き気味の真面目くん、でもホントは ウブで優しい少年、クリフ。
チアリーティングのメンバーも、いるいる!こういうヤツ(笑) と共感してしまう、いつもつるんで自分たちこそがイケてんのよ、 とカッコつけまくり、目立ちたいけど、責任負うのはカンベンって カンジ〜? なイマドキギャルたち。
自分からは行動も思考もできず、流されまくりな面々・・・。
そんなコ、いなかった? 自分はどのタイプのコだった?
青春が遠くなった人にも、なんだかくすぐったいようなフレッシュさ。 今、青春まっさかりの人なら、もっと親身に応援したくなっちゃう!
私は無知だもんで、チアリーディングに男子生徒がいるのが 当たり前であることを知りませんでした。 だいたいは女子を高く持ち上げたり、ぽーんと投げたり、 力仕事役。 でも、クローヴァーズの黒人男子生徒は、自分たちも支えるだけでなく、肉体美を踊りで表現していて、観ていてわくわくw
チアリーディングって、ポンポン振って足でラインダンスとか しながら声で応援するという希薄なイメージしか持っていなくて、 あんなにショーとしての性格の強い、もうダンス通り越して サーカスレベルの芸だとは・・・・。圧巻!!
アメリカでは、単なる「女子による華やかな応援団」ではなく、 独立した表現型のスポーツとして認知されており、全米大会の 優勝賞金額もハンパでない。
ま、でも、チアに入ってる男子学生は、あまりチアに興味のない 女子からは、「ミニスカお尻ふりふり見たり触ったりできるからでしょ」と冷たい目で見られ(アーロンの新しい恋人の「ゲ!」って 顔・・・)、男子からは、「内心めっちゃ羨ましい〜、けど なんか女々しくてヤだぜ」が本音みたいで(笑)
この映画は、女のコ(※心が女のコw)が観たら、トーランスや ミッシーに共感してドキドキハラハラしながら共感して観られるだろうし、男のコ(含むおっさん)が観たら、釣れたての鮎より ぴっちぴっちのぢょしこうせいの生脚、キュートなお尻フリフリに 鼻の下びろ〜〜ん、確実♪♪
一家揃って、スポーツの秋の夜長にビデオ鑑賞はいかが? 小学生から大人まで、それぞれの視点できっと、楽しめますヨ。
あのラストにも、私は納得。 青春は現在進行形。ハイ、ここで完了、ってもんじゃない。 彼女たちの未来を応援したくなる、爽やかな後味でした(゚ー゚*)
モチ、音楽はノリノリで最高! 日本でも、メインテーマの「ミッキー」を編曲したものが、 某バラエティ番組の中のチアーズパロディの曲として大ヒットしましたね(ってか丁度今(2004年秋)、ヒット中か)。 携帯の着信音にしている人もけっこういて。 子供たちの運動会の、応援団のショータイムに、この曲が使われていました。
ただ張り切ってるだけでなく、問題にぶつかるたびに、解決法を 真剣に考え、それもまた裏目に出て・・・でも諦めない。
裕福な白人家庭の育ちはよいが、少し甘やかされ気味の長女、というトーランスの役柄を、少しも嫌みなく、主演のキルステン・ダンストが好演していました。すこ〜〜〜し、「美女」とは言い難い、 愛嬌のある顔立ちがこの役にピッタリだったように思います。
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