2004年10月08日(金) |
「ラットレース」 一攫千金目指して1000km、悪知恵絞って必死になればなるほどドツボに!2億円は誰の手に!? |
ラットレース【RAT RACE(卑劣ぬけがけレース】2001年・米 監督:ジェリー・ザッカー 脚本:アンディ・ブレックマン 撮影:トーマス・E・アッカーマン 音楽:ジョン・パウエル 俳優:ローワン・アトキンソン(あんぽんたんナポリタン、エンリコ・ポリーニ) ジョン・クリーズ(レースの仕掛け人、大富豪ドナルド・シンクレア) キューバ・グッディング・Jr(能無しアメフト審判、オーウェン) エイミー・スマート(凶暴パイロット、トレイシー) ブレッキン・メイヤー(法律違反をしたことのない弁護士、ニック) セス・グリーン(チビでセコい兄貴、ドウェイン) ヴィンス・ヴィーラフ(のっぽでアホな弟、ブレイン) ジョン・ロヴィッツ(貧乏パパ、ランディ) キャシー・ナジミー(ランディの妻) ウーピー・ゴールドバーグ(女は度胸、ベラ) ラナイ・チャップマン(女社長、ベラの娘、メリル) キャシー・ベイツ(恐怖のリスおばはん)
ここは一攫千金を夢見る連中が群がる街、ラスベガス。 大富豪、シンクレア氏が経営するホテルにたまたま居合わせた 6組12人(最終的な人数)。 彼らには何の共通点もない。
1.仕事で来た弁護士のニック。 2.家族旅行でスポーツ観戦に来た一家の父親、ランディ。 3.アメフトの審判でトンでもないミスジャッジをしてアメリカ中のアメフトファンを敵にまわし、現実逃避中のオーウェン。 4.何十年ぶりかの感動の母娘対面を果たすためこのホテルを訪れた黒人母娘、ベラとメリル。 5.せこい詐欺で楽して儲けようとホテルに不釣り合いに貧乏臭いかっこでホテルをうろつくアホ兄弟、ドウェイン&ブレイン。 6.イタリアからの旅行者、ポリ〜ニ氏。
彼らがホテルの最上階スウィートに招待された理由は1枚のコイン。スロットマシーンに仕込まれた「受付へどうぞ」と書かれた コインをゲットしたってわけだ。
そこへホテルの支配人、シンクレア氏登場。 例のコインは、一攫千金の大レースへの参加資格だという。
レースの概要はこうだ。 ここから約700マイル(900〜1000km)離れた ニューメキシコの駅のコインロッカーに、200万ドル(約2億円)入れてある。 ルールなし、交通手段自由、妨害自由、とにかく、最初にロッカーの鍵を開けた人に賞金が渡る。 そして、6本の同じ鍵を6組それぞれに渡すと、シンクレア氏はレース開始を宣言するが、誰も動かない。
ふつー、信じられないだろ。 互いに顔を見合わせ、全員棄権ですな、と愛想笑いをふりまいたのもつかの間、ノリノリのイタリア男がトコトコ駆けだしたっ!
エサを発見したネズミよろしく、雪崩のように我先に駆け出す参加者たち。
ただ1人、仕事人間クソ真面目人間(除く下半身関係)のニックを除いては。 次の仕事先に向かうべく、空港に向かったニック。ゴミ箱にキーを捨て、美女トレイシーをナンパにかかったところ、彼女はパイロットだという。しかも、管制塔に無関係に飛べるヘリの。
その頃、空港はアホ兄弟のマヌケな悪巧みによって全便欠航に。
これでニックもトレイシーと組んでレースに参加決定!
他の参加者は空路が絶たれたので、陸路でのレースとなった。
家族旅行に来たランディは家族をダマし、何も知らない妻子を 車に乗せて出発。
最初に走り出したイタリア男はホテルのロビーで立ったまま眠ってしまう。睡眠障害のようだ。
さて、このレースを競馬を楽しむように眺めているのはシンクレア氏が特別に招待した世界中の大富豪たち。 誰が一着になるか、賭けているのでありました。
彼らのロッカーキーに仕込んだ発信器で、誰がどこにいるのか わかるという仕組みだ。
さ〜て、欲深本性むき出しの6組が走る走る走る! コケる落ちる溺れる迷う追われる砂漠のド真ん中! とことんツイてないやつ、運のいいヤツ、根性だけは誰にも 負けないヤツ、次から次ぎへトンでもナイハプニングに 見舞われながら、必死でゴールを目指す!!!
2億円ゲッチュ❤ฺ するのは誰かなぁぁぁ???
お金をかけて徹底的にバカ騒ぎをする映画、実は好きなのだ。 ノレない人もいるだろうなぁ・・・ひいちゃう人もいるかも(汗 というほど過激に面白い。
実写版チキチキマシーン猛レース的なノリで、基本的に、妨害をもくろむヤツほどドツボにはまっていくお約束パターン。
レースの途中の紆余曲折の各エピソード、どれも面白いのだが、 大富豪たちのヒマ潰しの賭けのあれこれが可笑しくて可笑しくて、たまらんかった。
乱気流に意図的に乗った飛行機で最初に吐くのは誰でショー。 カーテン吊りが一番早いメイドは誰でショー。 はともかくとして、 胃薬を入れたジャクジー風呂に入りケツの毛を剃ってもらって 爪を切らせてもらうと幾らでショー にはマイった。 真面目人間の執事VS娼婦、この一戦はアツかったですな。
ああ、金持ちってアフォだ・・・・・・・。
ラストで、散々な目に遭わせてくれたシンクレア氏にしっぺ返し。 胸もすくし、ハッピー、 ハッピー、 みんなハッピー♪♪ まぁ、いいじゃないですか、
細かいシーンをあれこれ描写してしまうと未見の方に申し訳ないので、詳細は書かないが、ご覧になった方にはわかる、笑えたシーン。
やっぱり、牛ですよ、牛。 やっぱ牛乳でしょ♪ ってCMがありましたな。
アメリカ人なら知らない人はいない“I LOVE LUCY”の大群にも ウケた。監督のご母堂もちょっと老けすぎたルーシーに扮してご出演。
二重人格気味のトレイシーのマヂギレっぷりにも爆笑。 ベタベタなんだけど、やっぱり可笑しい。
舌にピアスを開けて神経をヤラれ喋れないブレインの意味不明な 「☆※◇★▽!?」なセリフを兄ちゃんだけがわかるのもコテコテ なんだけど、やっぱり可笑しい。
字幕のセンスがいいので、吹き替えよりも字幕のほうが面白い。 好きなシーンだけDVDで日本語で、字幕つきの状態で確認したが、 日本語吹き替えのほうは、声優さんの演技力が、ハリウッドスターに追いついていないのだ。 「兄ひゃん とめれ〜〜」のところ、吹き替えだと全然面白くない。
ナチがらみのネタも際どかったが、さすがに心臓に関する部分はもの凄くブラックなので笑えない人もいるだろうなぁ。ちょっとあり得ないかな、それは、という気が。 でも、電気ショックのシーンだけはウケまくった・・・。
キャストの勝利という気もする。 アフリカ系黒人のオスカー俳優が2人そろい踏み。
この映画、できたらDVDでの鑑賞をおすすめする。 カットされてしまった未公開シーンもかなり面白いのだ。 コメディにはつきものの、NGシーンもなかなかウケた。
この映画には教訓がありますね(真面目に読まないでねw
砂漠の真ん中でリスを売ってたら、買ってあげましょう。 命に関わり、ミザリーな結果になるでしょう。
あと、「発情アフロ」は、ホテルで観ないでおうちで観ましょうw
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