2004年09月03日(金) |
「キラーコンドーム」 ドイツ製カルトホラブルサスペンスフルブラックコメディ。ペニス噛みちぎるコンドーム型生物出現! |
キラーコンドーム【KILLER CONDOM】1996年・ドイツ 監督:マルティン・ヴァルツ 原作:ラルフ・ケーニッヒ 脚本:ラルフ・ケーニッヒ/マーティン・ヴァルツ モンスター・デザイン:H・R・ギーガー 撮影:アレクサンダー・ホーニッシュ 音楽:エミル・ヴィクリッキー 俳優:ウド・ザメル(ルイジ・マカロニ警部) ペーター・ローマイヤー (同僚サム) イリス・ベルベン(病院の院長) マルク・リヒター(男娼、ビリー) レオナルド・ランシンク(ドラッグィーン、バベット) ラルフ・ヴォルター(スミノフ教授)
当然、配給はアルバトロス。
ここはNY。全員がドイツ語を喋っていても、NYだったらNY。 場末のホテルに連れ込まれる女子大生。相手は卒業をエサに体の関係を迫るスケベ教授だ。 いそいそとズボンのチャックを下ろした教授の背後で何かが蠢いて・・・・。 コンドームの入った箱が動いている? そして次の瞬間! ガブッ! 一瞬にして血の海に。
NY市警。今夜は容疑者で満員、刑事たちは大忙し。 客のナニを噛みちぎった要義で、娼婦数人とさきほどの可憐な女子大生が逮捕されたのだ。
シチリア出身の渋い中年、ホモのマカロニ警部が捜査と称して例のホテルにやってきた。オーナーに話を聞くのは形だけ、目は美青年の男娼、ビリーに釘付けだ。
マカロニ警部にゾッコンのドラッグクィーン(※元刑事で同僚)に しつこく追いすがられながらも、ビリーと事件のあった部屋に。 コトに及ぼうとするや、動くコンドーム発見!!
部屋じゅう逃げ回るコンドームを追いかけているうちに、ペニスは難を逃れたが、タマタマを噛みちぎられてしまう。 マカロニ警部、ナニが35センチ(自称)あるもんで普通サイズのキラーコンドームじゃサオは食いちぎれないようだ。
ビリーが噛みきったとして警察は彼を指名手配。 だが、マカロニ警部はその目でアレを見たのだ。
上司や同僚らに鼻で笑われても、コンドーム型のバケモノを 1人孤独に追うマカロニ警部。
だが、大統領候補が娼婦とお楽しみ中、ホテルから逃げ出しNYじゅうに散ったキラーコンドームが出現!噛み切っちゃった。
公園で鼻に噛みつかれる女性まで。 もう笑い事じゃない。
捜査線上に、行方不明の科学者が浮かぶ。 そして、執念の末にマカロニ警部が捕まえたキラーコンドームを 解剖すると、その正体は!
キラーコンドームの正体は? 噛んでも食わない理由は? 仕掛け人はいるのか?それともエイリアンか???????
そして、人生で初めてマジで惚れてしまったビリーとの恋路の行方は??
とにかく、面白いったらありゃしないのだ。 普段、戦争モノなんかで、ハリウッド映画にドイツ人、めたくそに 描かれてるからねぇ、復讐か? とマジで思ってしまうぞ。アメリカをコケにしまくりw
登場人物は全員ドイツ人、場所はどう見てもNY。 NY市警署長の部屋に安っぽく飾られている星条旗にウケた。
で、とにかく『エイリアン』のキャラデザイナーが担当しただけあって、キラーコンドームちゃんが可愛いのだ! クポポ?キュルン?と喋り、不思議な声で歌う。ぴょこりん♪と 動き回る。 たまらん。なんてラヴリーなんだ。 で、歯をむくとジョーズ状態で怖い(((( ;゚Д゚)))
日本製の薄くて透明なコンドームを想像するとわかりにくい。 肌色で厚さボッテリ、使用前の状態が、まるで赤ん坊のほ乳瓶の乳首に似ている。 アレにジョーズのような歯がついている、と想像していただきたい。
でも、ペニスの映像はもちろん、ボカシすらなく、ブリーフまで。 鮮血は飛び散るけれど、噛んでいる瞬間の映像はないので、 グロいのはちょっと・・・という方でも大丈夫。
ホラーというよりはむしろ、年齢の壁も性別の壁も超えたホモ3人の純愛三角関係。 タバコを禁煙場所でふかしまくり、トレンチコートでシブっくキメてるけど言うこたぁ 「俺は男のカタいケツが好きなんだ!」 主義主張を曲げない堂々とした頑固オヤジ。 ・・・ステキw
大袈裟なドタバタコメディかというと、とんでもないのだ。 シリアスタッチで、都会に疲れ、愛することに臆病なマカロニ警部の渋い独白で綴っていくんだから凄い。 そのへんがアメリカンコメディと違うところか。
シメは“感動的な”お説教でビシィィッとキメてくれる。 そして、ケツの穴がもぞもぞする、不二家のショートケーキより甘い2人の愛の囁き・・・・・・・・・・・・。
|