男たちのSATSUMA 上 |
誰しも正の運気期と負の運気期というのがあると思うんです。 もちろん私にもあります。しかも「今日から正ターム!」「負ターム昨日までで終了!」てな具合にきれいに分かれておるのです。 すなわち「今日はいいこともあったけど、悪いこともあった」って混同している日は殆どないんだよなーいや、実際はあるんだろうけど。そういう日は認識されずに記憶から自動消去されてるんだろうけど。 わたくしはスピリチュアルカウンセラーではないので正しくはどう言うのかも、実際にそういう期間分けがされているのかも知らんのですが、今はバリバリの負の運気期でありますよ。 今日はタクシー乗ったのに、財布忘れていることに気づいて一度会社に戻って貰ったりしたからな。 PCがなかなか起動してくれなくて仕事にならんかったりしたからな。 「うおー負のパワーに押されている!さっさと過ぎ去れ!」と何度願ったことか。 早く負期終わってくれ。
ところでスピリチュアルカウンセラーはなんであんなにもてはやされとるのか。 いつ発生したのかもよくわからないんだが、深夜番組で気づいた時に「こいつは胡散臭い」とすぐに感じたので抵抗の意志を表す為に「オーラの泉」は今まで一度も見ておりません。しかし、友人や会社の人は「あの番組おもしろいよねー」と言う。本屋に行けばスピリチュアルカウンセラーの本のコーナーができている始末。
おい! 目を覚ませよ!
心からそう言いたくてたまりません。実際言ってるけど。 先日本屋で、またしてもスピリチュアルカウンセラーコーナーが拡大していたので、何やってんだよ世間は!と思いながらコーナーを覗いてみたんですよ。 いやーもうたまげたね。その本の多さに。 お前は中谷かよ!とつっこんだわ。 しかもタイトルが 「江原啓之のスピリチュアル子育て」 「スピリチュアルワーキング・ブック」 「スピリチュアル生活12ヶ月」 子育ても仕事も生活もスピリチュアルなのかよ! そのうち「スピリチュアルクッキング」とか「スピリチュアルAV」とか「ビッグコミック・スピリチュアル」とか出てきちゃう勢いですね。スピリチュアルAVはもうすでにありそうだ。 しかし、私の目を一番引いたのは「メッセージ」という漫画。 もうね、とにかく、この表紙を見て欲しい。 画像でかいけど、帯がよく見えるようにネ。
この絵を載せて「主人公のモデルは実は私です」だってよ。 おーい、このデブ吊るし上げなくていいんかー?(ユンボ操縦者に対する呼びかけ) スピリチュアル以前の問題ではないのか。オーラは見えても自分を正しく認識していないんじゃ話にならん。
さて、週末は鹿児島出張でございました。 こないだも書いたけれど、九州で唯一辿り着いていない場所が鹿児島だったのです。 去年の10月が宮崎、そして今年の2月が大分、福岡、そして4月で鹿児島って、ずいぶんあっさりしたもんだなー 「ブルーフォレストシンドローム」に匹敵する名前も思いつかないうちになー。いちおう「おいどんコンプレックス」などと名前つけたんだっけ。なんつー安易な名前なんだ。
それはさておき、朝もはよから羽田で見かけた光景は凄まじかった。 我らが鹿児島行きの搭乗口には、なんでかしらないが血気盛んなヤンキー似兄ちゃん〜パンチおっさん〜朝から呑んだくれジジイが沢山おりました。 あれ?ここはドライブインだったっけ? と一瞬本気で思った。いや、違う。空港だ。俺が乗るのはトラックじゃなくて飛行機だ。 しかしムダに歩く歩道に乗っているヤンキーが知らない兄ちゃんに 「おい!おめえ今俺のこと見てただろ!なんだ、やんのかてめー!」 と絡んで胸倉掴んでいた時(周りに全力でなだめられていた)には再び あれ?ここは県道沿いのコンビニの前だったっけ?それとも私鉄沿いのつぼ八だったっけ? と思ってしまった。 まあ、この集団はきっと鹿児島行きの飛行機には乗らないだろうと思っていたんだが、 全員鹿児島行きの飛行機に乗ってきました。 ・・・・。 修学旅行の高校生だらけの飛行機よりもハズレ便だ。 しかも私は一番後ろの席だったんだけど、私の前はすべてその団体だったからな。 座席指定時に前方や中央を選ばなかった自分が恨めしい。
その集団は飛行機の中でもすさまじかった。 とにかく奇声上げちゃってるから。イヤホンで音楽聴いていても聞こえてくる声ってどんなんだよ。 特に着陸時の声。うぉーうぉーうぉー叫びすぎ。 長渕か。 あ、鹿児島だけに長渕で正解なのか。 私は今回仕事だったんで、早く飛行機を降りたかったんだが、この集団が与太話をしていてなかなか降りないのでたまらんかった。 通路に出て与太話すんなよ! 話している内容は「アッチのほうを固くするのは得意なんですがねぇ、えへへへへ」だの「(ゆりかもめのニュースを見て)俺、ドア部分作ったしな!」だの、とてつもなく土方。ザ・土方。まあ、私も土方ではあるんだが。
なんとか降り立った鹿児島は、そんな私の気持ちを反映してか雨模様であった。 空港で先乗りしていた会社の人と合流。バスに揺られて1時間弱で市街地へ。 降り立つといきなりでかいシロアリの看板が目立つビルがお出迎え。 鹿児島=シロアリだって思ってしまうじゃないかよ! しかもシャッターにはでかでかと 「殺し屋参上」 と書いてある。なんかワイルドだなあ鹿児島。小さく商標登録って書いてあったけど。 中途半端な時間に到着してしまったんで、近場でお茶でも飲んで時間を潰しましょうと店に入ったところ、一本の電話が。 会社の方でした。 受話器の向こうから遠慮がちな声で 「あのぉ、障害なんですけどぉ・・・」 今鹿児島だっつうの! 今から仕事だっつうの! 慌ててメール開いてサーバー繋いでなどの対応しているうちに時間に。お茶なんて全然飲めんかったわ。 しかも送付するファイルがやたらめったら重くて、PC開いたまんま雨降る道を移動。 現場に到着してようやくファイル送信は終わったものの、電話はその後も続き仕事になんねー。 ふざけんなアホ!
という調子であったのが悪かったのかどうかはわからないのですが、 この1時間半後、PCがぶっ壊れました。
ヒュンヒュン音をたてながら空回りを続けるばかりで全然起動してくれねー! 俺、仕事しに来たんだよね? 俺、仕事しに来たんだよね? 自問しながら電源切ったり入れたりを繰り返すが、ヒュン・・・カチカチ・・・ヒュン・・・ヒュン・・ヒュン・ヒュンとだんだんヒュンを言う間隔が短くなってきたので焦る。 俺、仕事しに来たんだよね? PCにも問いかける。 ヒュン・・ヒュン・・ヒュン・・・ヒュン・・ヒュン・・・ 俺、仕事しに来たんだよね? 動いてくれないと仕事できないよね? いい加減動いてくれないと困るんだよね? ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン(恐ろしいほど速い間隔での繰り返し)
たぶんこの時の私の形相は、とんでもないものだったんだろうと思われます。 PCに恫喝。顔ゆがんでいたことだろう。同行の同僚が「いや、もうしょうがないですよ、俺のPCもあるし大丈夫ですよ」となだめてくれたがとり付かれた様にPCの電源を入れ続けたわ。 だってよぉ!
出張−PC=ただの呑み旅行
になっちまうじゃねえかよ! 俺にも仕事をするという頭くらいあるんだよ! それを無下にしないでくれたまえよキミイ!仕事させてよ2006!
まあ、結局は同行の方のおかげで何事もなく仕事終了でありましたが。 さすがに「何もしなくてすいません」と首を垂れる。しかし落ち込んでてもしょうがないんでメシを食いに。 天文館をウロウロと歩き回って入った店で薩摩地鶏とビール。 その後偶然通りかかって見つけたのが天文館むじゃきという店でした。 ああ、そうだった、鹿児島と言えば白くまだった! さっそく入店。もちろんチャレンジしましたよレギュラーサイズを。
氷が細かくてうめえ!最高!俺はいくらでも食える! と、思ったが最後のほうはしんどかった。逆に同行の志は「うわーこんなの食えないよ」と言いながら最後まできれいにたいらげておりました。
と、食いまくって喋り捲っているうちにすっかりPCのこと忘れてました。
同行者は日帰りするってんでギリギリのバスで帰っていったんだが、ホテルにチェックインしてしばらくしてから PC起動させたら一発で起動。 仕事中のあれはなんだったの? ねえ?俺、仕事しに来たんだよね?
下編に続く
明日はキタコレ!戯れ言更新日であります。 ってもう今日だけど。たぶん明日の夜になると思いますが、どうかよろしく。 http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
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2006年04月17日(月)
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