北池袋って哀しいよね、どこに行くにも通り過ぎなければならないからだよ |
仕事でぽろぽろと北池袋を訪れる機会があるんだけど、 池袋の先なのになんにもない。 東武とJRの線路が通ってて、一度踏み切りが閉まると全然開かないのですよ。しかも開いたかと思えばすぐ閉じるし。 そして飯を食うところもあまりない。商店街が申し訳程度にあるのみですから。 なんだか80年代の初めくらいで止まっちゃっているような町だなあ。 私の中での北池袋は、「ピンクのカーテン」(私の聖典)の舞台になっていた町という印象があって、でももう時代は21世紀なんで野理子が太ももや乳を放り出していたアパートも、直子が暗い表情で歩く公園も、直子の兄・喜久男が包丁振り回して若い母親を追いかけようとするような町並みもとっくの昔に消滅してしまっているんだろうな、と思っていたんだが、そんなことは全然なかった。 むしろそういう、どん底のじめじめ感は未だ健在!なんである。 私が行くのは朝から夕方にかけてなんだが、朝方には三田村惣一郎の元から帰ってくる野理子がだるだると歩いていそうだし、路地を入ったアパートでは昼から直子と喜久男はセックスしてそうだしな。夜はわからないが、悟が友人に「安い酒ばかり飲んでいると人間が安くなる」と言われてそうなスナックもあったし。 良くも悪くも、生身の人間がどうしようもない日常を生きている感が充満している。 池袋の喧騒の横でひっそりと呼吸しているんだけど、ほぼ忘れられている感もいっぱいなんだけど、それでも絶対に消えたりはしないんだよな。あり続けるんだよな。 「人間て哀しいよね、セックスしなければならないからだよ」という名台詞になぞらえると 「北池袋って哀しいよね、どこに行くにも通り過ぎなければならないからだよ」というところか。
先日も日記に書いた「THE 女番長」シリーズをまた見てきましたよ。 今回は「女番長・感化院脱走」であります。
前の「女番長ゲリラ」見た時も思ったが、とにかく杉本美樹がいい。目がいい。 床にぶちまけられた飯を、手を拘束されたままで犬食いする美女。ともすればSM的羞恥シーンであるが、 杉本美樹の目がギラギラしているので全然マゾだとかそういうことは思い浮かばない。 綺麗というよりもかっこいい。かっこいいというよりも凛々しい。不屈の精神などという、今や相撲取りが大関/横綱昇進の時にしか口にしないような言葉を思い出す。 自由を獲得する為に逃げ回り、闘い続ける姿はいいよ。 前回に引き続き、ダイナマイトが沢山出てくるのもいい。バイオレンス満載。 そしてまた、男に抱かれる直前の、強さが脆さと鬩ぎ合いになっている表情がたまらなく美しいんだ。 男もいいんだ。渡瀬恒彦は若い頃本当にかっこよかったなーたまらんなー。最期は壮絶っつうか思わず声を上げてしまったけど。 渡瀬恒彦と杉本美樹が山小屋に篭って繰り広げるセックスシーンは、汗ダクダクでなんともエロかった。 渡瀬恒彦が浅黒くて汗かきまくってて、たぶん臭いも男臭さと汗臭さが入り混じっていて、それを受け止める杉本美樹の肌が白いのがいい対比になっていて、ああ、こんなにエロいのを見たのは久しぶりであったよ。キスも愛撫も声も息遣いも(当然擬似ではありますが)エロい。生々しい。たまらん。綺麗なホテルで、ベッドの上で行われるセクースはどうもエロく思えないのですよ。土臭くて汗臭くて、今、この状況でそんなことするこたぁないのに、でもセックスしたくてしょうがない、で、しちゃうセックスが一番エロい。と、私は思っております。 欲望に駆られる男女は愚かだけれど、その瞬間の互いの体を貪りあわなければならない現場にいたら無下に「愚か者!」とは言えんわな。快楽の渦の中にだんだんと溺れていく、堕ちていく、快楽そのものに汚されていく過程に、どうしてこんなにも惹きつけられて止まないんだろう。 偶然だろうが必然だろうが、自分の選んだ「この人」を今、本能でどうしようもなく必要としていて、相手もそうで、もうどこまでも際限なく快楽に堕ちて行ってもいいと思ってしまって、で、実際にセックスしまくるのはいい。 ああ、そういうのがしたい。そしたらセックス面倒クセーなんて思わんよ。 いや、実際にはセックスの後が面倒くさくなったりする事態(必ずしもそうなるわけではないが)は変わらないんだろうけど。まあ、そこから逃れることはできないからな。 ま、この上なく魅力的な男性に抱かれるてのもエロくはありますが。溺れていくという意味では。それを不特定多数にほいほいやっすいレベルで繰り広げたり、現実の交渉を極端に恐れるのは問題外ですな。今更言うまでもなく。
あ、映画には、さすが東映!「仁義なき戦い」併映!なだけあって渡瀬恒彦だけでなく、拓ボンに金子信雄に室田日出男も出ております。そして監督が中島貞夫ですから、女番長っつーか女囚だわな。ちなみに、今、浅草で「0課の女・赤い手錠」が上映中だってよ!行かないと。
ちなみに見ていた時、隣に座っていたのは暴力温泉みみず芸者でヘアスタイリスト的なあの人でありましたよ。 こないだ、「デモ田中と無礼ボーイズ」のライブを見たばかりだったし、「嫌オタク流」を読み終えたばかりであったので話しかけようか3秒くらい迷ったけれど、やめておきました。そういうの嫌いそうだからなあ。
さて、明日は久々の出張でござんます。 今月は金がないから旅は無理だと思っていたのですが、そんなところで出張とは運がいい! いや、やや嘘。同僚が「俺、出張なんだよねー」と言ってきたので「いいなーいいなーいいなーいいなー」とエンドレスで言い続けたら譲っていただけたのだった。言ってみるもんですな。 しかもだ! 私の去年の目標は 「東北6県の中で唯一行ったことのない青森に行く」 というもので、まあ、叶わないだろうよと思っていたんだけど、12月末に出張があって滑り込みセーフで達成したのだった。 で、今年は 「九州で行った事ないのはあとは鹿児島のみ。鹿児島は第二の青森となるのか!」 と思っておりまして、ひっそりと今年中に鹿児島に行ければいいなーと思っておりました。2月末くらいから。
今度の出張先は その鹿児島なのです
すげえ!口にしたところは行ける様にできてるんじゃないのか! なんかちと怖いが! (ってそれだったらメキシコも行ける筈だが行けてないのでそんなことはない)
ま、今までの経験上、九州に行くと泥酔する、しかも芋焼酎ちょい苦手という法則があるので やや怖いんですが、ま、頑張ります。 旅のお供はすでに万全ですよ! 奥田英朗の伊良部シリーズ最新刊も出たしね。(いやー本屋はこまめに覗くもんだ) スティーリーダンの他のCDを戴いたばかりであるしね。(詳しく知らないのでタイトルど忘れ)
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2006年04月14日(金)
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