音楽す気まんまん |
今日の俺は化粧が異常に濃いです。 自分でも思うくらいだ。「なぜ70年代顔?」と指摘されたが、それはたぶん、今日は女番長を見に行くつもりだからですよ。 しかし圧倒的に多かった指摘は 「コンパ?」 でありました。 コンパじゃねえよ。 俺の周りにはコンパ誘ってくれる人がいないよそもそも。それ以前にコンパに誘われない人員だったよ俺。
一年に一度、必ず「スミスばかり聴きたくなる時期」と「スタカンばかり聴きたくなる時期」というものがあるんですが(な?俺ってホントに増井編集長時のロッキンオンに侵されているだろ?)今年も来ましたよ、スタカン期が。なんかサンマの季節が参りました!とか牡蠣の季節到来!みたいなノリだな。なぜか魚介類と並列。 モリッシーの新譜が発売されておりますので、本来ならばスミス期のほうが訪れてもいいような感じもするのだが、まだ買ってないからなー。ある日の帰り道に頭の中を「スピークライクアチャイルド」が駆け巡ったってだけで、もうそっからはスタカン一直線だ。ちなみに今は労働中ですが、プロミスドランドの「オーイエーオーイエー」ってのが脳内エンドレス状態であります。仕事しろ。 それにしてもこのスタカンブーム、もうちょっと時期が早くきていたらよかったのにーそしたらポール・ウェラー来日公演も見に行ったのにー惜しい。
スタカンでふと思い出したことがひとつ。 職場に、大層素敵な方がいるんですが、部署もビミョウに違うし仕事でカチ合うことも殆どないし、そもそも共通の話題ナッシングという日々がしばらく続いておりました。 しかしたまたまその人の席を通りかかった際に、 机の上にスタカンのアルバム(「アワ・フェイバリット・ショップ」)が置いてあったのを目撃。その数日後再び見たらスティーリーダンが置いてありました。 おお、音楽好きだったのか! それから一方的に親近感が湧いたんで、ある日たまたまエレベーターが一緒になった時に唐突に「スタカン好きなんですか?」と声をかけてしまいました。 先方は唐突な問いかけに驚いていましたが、「スタカン知ってるの?」と応じてくださり、それから僅かな時間ながら音楽談義をさせていただいたのだった。 それがちょうど1年半くらい前のことか。 その後、職場全体の飲み会の時に長丁場で話す機会に恵まれたんだが、スクリッティポリッティやドゥルッティコラムも好きだそうで、その頃たまたまスクリッティポリッティの初期のアルバムを購入したことを告げたところ、「是非貸してほしい!」と言われて、そっからCD貸し借り交流をするようになったのだった。 ああ、音楽好きでよかった、と思えた瞬間であったよ。
なんかこれって、音楽好きの中学生か高校生男子(童貞)が普段だったら絶対縁のない女の子に 「××君だったら●●(アーティスト名)のこと知ってる? うちのお兄ちゃんから聞かせてもらって、気に入ったんだけど」 と声をかけられて 「は、はははい!●●、オレも大好きで!△△(アーティスト名)なんかもいいよ!今度オレのおすすめのアーティストのレコード貸すよ!」 と、気張っちゃって、一晩中かけてレコードを選んだり、頼まれてもないのにベストテープを作っちゃう(しかもご丁寧にライナーノーツ付き)心境に似ているな。ベストテープはさすがに作らんが。 ああ、俺ってホントに童貞気質! でも誰でもこんな経験あるんではないのか、音楽好きであれば。 いや、音楽好きであろうとなかろうと。
そんなわけでその方から今までトム・ウェイツなどを借りたりしていたんだけど、ここ最近はドナルド・フェイゲンの話などをしていました。 そしたら今度ドナルド・フェイゲンのDVDやら何やら(名前忘れた)をお貸ししてくださるそうで、ああ、ありがてぇ。 音楽好きやっててよかったアゲイン。 しかし、
「代わりに何かオススメなものを貸してよ」
と言われたんだが、一体何を貸していいのかわからん!俺インディーギターロックとフォークしか聴いてねえから!今はスタカン期だけど、その前はクラッシュしか聴いてなかったから!グギャー。 そんなわけで先日の夜中、家の中のものをひっくり返して聴き倒しました。 うあー20代も後半になって童貞作業だよこれじゃ。これで頼まれてもいないライナーノーツなどを(しかもルーズリーフに)書いちゃったらホント重症。ま、生涯童貞だけどな。ちんこないから。
などと思いながら、わっせわっせと選び終えたのが午前2時半。 なんとかチョイスしたのがモーフィーンでありました。 って今のアーティストじゃねえし!死んでるし! しかしこれが精一杯だったんですよ。底浅い俺。
というわけでそんなやりとりをした当日に夜中まで自分のCD棚と格闘し、翌日はモーフィーンをカバンに忍ばせて出社。 まあ、すぐに作業に赴いたんですが、なぜか過剰に 「話をした翌日にすでにCD持ってきている俺って、なんかやる気まんまんじゃね?横山まさみち?」 という思いに駆られ、そのCDはカバンの奥底に眠らせておこうとまで思っておりました。 ザッツ考えすぎ。どうでもいい気の使い方だな。 でもまあ、社に戻って喫煙所に行ったらそのお方にお会いしてしまったのですよ。 そしたら自然に口をついて出てやんの。 「私、今日、CD持ってきましたよ」 あーほーやー。 オットセイが踊りだしてしまうわー。 しかし、その方も「ホント?俺も持ってきたよ」と返してくれたのですんでのところでセーフ。 おずおずとモーフィーン片手に席をお尋ねすると、なんとまあ、5枚のCDを渡されました。 なんだ俺、全然横山まさみちじゃねえじゃん。ヨユーヨユー。 いや、ウソです。本当に本当にありがたいことですよ。1枚しか持ってこなかったのに5枚も貸していただけるなんて! 音楽好きやっててよかったリターンズ。
で、貸していただいたCDの内訳ですが
スティーリーダン、ドナルド・フェイゲンとマイク・マクドナルドとボズ・スキャッグスのやつ、リー・リトナー、 プレスリー、あと名前失念
AOR好きだったのか!(プレスリー除いて) 私がもっとも手をつけていないジャンル、それこそがAOR/フュージョンなんであるよ。 (いや、ホントは他にも手をつけてないジャンル山ほどあるんだけどな) しかし、モデルプランツに言われるまでもなく、俺もいいオトナでありますので、アダルトコンテンポラリーに手を出してもいいじゃないか。つうわけで聴いておりますよ、スタカンの合間を縫って。 マイク・マクドナルドの唄っている曲がかっこええ。スティーリー・ダンもたまらん。 まだまだいろんな音楽を聴けるということは幸福であるなー。 音楽好きやっててよかったフォーエバー。
しかしAOR好きの方にモーフィーン貸して果たしてよかったのか。それだけが気がかりだ。 吉田照美の「やる気MANMAN」リスナーの方に横山まさみち先生の「やる気まんまん」を貸してしまうような失態のような気がしないでもない。ってヘタクソな喩えだが。
毎度毎度の告知でありますが、 キタコレ!戯れ言を更新いたしました。 今回も長文でありますが、宜しくお願いいたします。 今回はムダに熱い! でも懲りずに読んでくださいまし
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
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2006年04月11日(火)
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