20代後半に火を貸してください |
月曜に知り合いの方々がライブをやるというので見に行ってきました。 そこで見た蛆虫というバンドに大変感銘を受けましたよ。これはすげえ。リアルダメ人間の生き様が痛々しい。 しかもダメ人間であることにうずくまっているわけではなく、あがいてあがいて、それでもそこから抜け出せないという叫び。響くなあ。蛆虫はAV業界の方々のバンドなんだそうですが、いわゆるAV色が希薄なのがいい。傷ついて、のた打ち回って、あがいて、それでもえんえんと続いていく毎日をおんなじようにぐるぐると生きていて、そんな日常の中でバンドをやることが必然であるという佇まいがいい。バンド名の「蛆虫」がすでに自覚ありきでいい。 ポーズだけでバンドやってる奴らはいっぺん死んじまえ。立ち位置がわかってない奴は全員死んでしまえ。 オリジナル曲もよかったが、五輪真弓の「煙草のけむり」をカバーするのがまたいいんだ。この曲は本当に素晴らしいよ。 火を貸してください〜僕の暗い心に〜って曲なのですが。
あと「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という漫画を読んだんだけど、 このマンガは画期的でありますよ。私と同世代のサラリーマンのマンガなんだが、この情けなさは私が普段日常でよく見ているものと寸分違わず同質。 いつもいつも世の中で取り上げられるのは30以上の男女と働いていないニートや引きこもりの連中、そしてフリーターにこれから就職するであろう学生ばかりで、普通に就職している20代後半の人間てのは男も女も語られることがほとんどないという現状。上を見ても下を見ても絶望的で希望なんて全然なくて、でも生命を維持できる程度のお金はもらっていて、別に反抗したり闘わなくてもどうにか生きていけるから何も言わない。この世代はとても空虚なんですよ。大変なのは負け犬やネットで起業しようとしている30代だけじゃないけれど、彼らが吠えているのを見るとなんも言う気にもならないからな。 だからうんと上の世代から見ると従順に見えるけれど、いっぱいいっぱいなんだよなホントは。自分から社畜になる道を選ぶ奴も多いし、趣味がなんもない奴なんてザラだし、恋愛や結婚に対して臆病になってる奴をよく見るよ。その反面長く付き合ったら即結婚する人も多いが。 どっちにも共通しているのは、選択肢がどこにもないってことか。あくまで私の肌で感じた印象だけど。 うまく生きること、スマートに仕事をこなすこと、成績を残すことを促されて、それをとりあえずやるしかないような感じだ。空虚だよなあ。共通する幻想だとか認識だとかも自分たちで作り出してないし。ボーイズオンザランはちんこまんこのことが多めだけれど、その「無」ぶりがかえって私らの世代なんだろうなと思う。続きが大変気になる漫画であるよ。 そして今度改めてちゃんと感想文を書くことにしよう。
最近、会社にいると自ら進んで社畜になってる奴をよく見ていてなんだかなあ、と思うのです。 私が思っているだけなのか。そうではないと思うんだが。 働いていようとそれはそれで下流だよなと。あ、私にとっては金持ちだろうと会社にずっと残って毎日仕事しているようなのは 下流なんですがね。会社内ですべての人間関係を結ぼうとしている奴とか。安易だよなあ。安いよなあ。 会社に限らず、自分の働くテリトリーですべての人間関係を結ぼうとしているのもな。近マン繰り返すような奴とか。 まあ、そこから出ようと思っていない奴はそれでいいんじゃないの。勝手にやってて欲しい。
さてさて、キタコレ!戯れ言、火曜日更新すると言っておきながら1日遅れで更新してしまいました。 遅くてすいません。昨日はその大半を寝て過ごしてしまったもんで。 こちらもよろしかったらどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
|
2006年04月05日(水)
|
|