股・戯れ言
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リヴィング・アナザー・九州 ウンコと彼女とその親編

「アンタ!テレビに出てるよ!」
真夜中に友人から電話がかかってきたので出てみると、開口一番にそう言われました。
そうなんです。とてもマニアックな番組に顔を出したんですの。CSだし人に見られることもなかろうと踏んでいたんだけど、見る人は見る(しかもピンポイント直撃)んだなあ。お恥ずかしい。ま、何を話しているわけでもないんだけど。



つうわけで一週間ご無沙汰しておりました。
今更正月休みということで九州に行っておりましたわ。おととしは熊本、去年は宮崎でしたが今年は大分、湯布院、別府に博多というラインナップ。修学旅行時に長崎と佐賀には行っているのをカウントすると、これで九州で足を運んでいないのは鹿児島だけということになる。去年の今頃は「東北6県の中で行ってないのは青森だけ!ブルーフォレストシンドローム!」と叫んでおりましたが、あっさりと年末に青森の地を踏んだので(そういやまだ日記書いてないやははは)、鹿児島は第二の青森となるのか。ブルーフォレストほど綺麗な言葉が浮かばないな。おいどんコンプレックスくらいにしておこうかしら。

何故この時期に出張でもなく大分に行ったのかというと、りえ坊のバースデー割引に便乗してりえ坊の実家に行ったからなのです。
九州は南のほうだから、東京とは比べ物にならないほどあったかいのだろうよと思っていたのだけれど、これがとんでもなく見当違い。
大分空港に降り立ったとたんに雪に見舞われる。そもそも着陸するのが大分遅れて、機体がこれでもかというほど揺れていたんだけど、それはやはり雪のせいだったのかもしれない。なんにせよ酔った。
そして空港を出るとホバークラフト乗り場へ。
大分に来た目的のひとつはこのホーバークラフトに乗る事でありました。どんだけ乗り物好きなんだか。
ホーバークラフトというのはゴムみたいなのがプシューと膨らんで、水陸両用のカッコイイ乗り物という知識しかなかったんだが、ゴムみたいなのが膨らむという点だけで「立派なゴムボート」を想像していました。(←こう書くと全然かっこよくない)
けど実際には全然違うのな。
水上バスの下がゴムの浮き輪のようになっていた。それにプシューと空気が入って、さてどうなるのかと思ったらいきなり陸上を走り出すのであった。しかも横滑りで。船自体が浮いてるって!なんかスゲー近未来っぽい!透明のチューブの中をホバークラフトが走り抜けるべき!
などと浮かれていたのもつかの間、海上に出ると海は大シケで、上下に揺れる揺れる。
「うおージェットコースターみてぇ!まさに波はジェットコースター!」
と盛り上がっているうちに上下だけでなく、左右にも揺れだしたので
「うおーりえ坊の人生並みにジェットコースター!まさに波乱万丈!」
などと言っていたのだけど、大分市が近づいてくるに連れて船酔いがひどくなり、最後のほうはずっと目を閉じていました。
ホーバークラフトは、しばらくはいいや。


というわけでりえ坊宅にお邪魔。
「フジロックでスクール水着」「フジロックで泥酔して通路の真ん中で大の字」「台湾からの帰国時の所持金2円」「マンコスくすぐリングスで最低最凶ステージを展開」などの数々の伝説を持つ、ひとりセックスピストルズこと生けるノーフューチャーこと和製コートニーことりえ坊でございますよ。NANAなんか鼻くそにも満たないほどのパンクスですから、その実家はどんなんなんだろうと思っていたのですけれども、これがまあ、ごくごく普通のあたたかい家庭でございました。
関サバ、関アジ、ひらめの刺身は素晴らしく豪華だった。そしてうまいのなんのその。白身魚好きの冥利に尽きるわ。
焼酎「西の星」を飲みながら刺身をつついていたら、りえ坊父が
「あんたー、便秘はするんか?」
と唐突にきいてきたので一体何が始まったんだろう?と思い、「いや、1日一回は出るんで便秘ではないです」と答えたところ

「いいか!これをよく覚えておきなさい!
『1日一便 便秘の内』

ポカーソ。
人間は三食食べるんだから、三回便が出るのが普通だ、と力説される父上。
言っておくが食事中です。しかしこんなところでりえ坊の下品うんこ路線のルーツを知ったようでラッキー。ついニヤニヤしてしまう。横であわてふためくりえ坊。
そんなところで追い討ちをかけるように父上が

「さあ、ワシの後について復唱してみぃ。

『1日一便 便秘のウチッ!』


もちろん復唱しましたとも。
その他にも「昔りえは便器にこーんな太い(手で表現)うんこをして便器を詰まらしたんじゃ!」などということも話してました。
ルーツ・ブラディー・ルーツ。大きな収穫でありましたことよ。



翌日も父上は飛ばしていたなあ。
翌日は父上と母上が、高原まで連れて行ってくれるというので出かけたのだけど、
車の中で父上が


「今のユダヤ人ちゅんはなあ、古代ユダヤ人とは違うけん、古代ユダヤ人は日本人の祖先ぞ。」
「古代ユダヤ人は大陸をずっと渡って日本に来よった。ずうっと歩いて日本に辿りついたんやー。
ヤハウェの十戒の書いてある箱は四国の剣山にある(断言)」
「世界の経済はフリーメーソンの陰謀に握られとんのやー」



(上記の大分弁はすべて適当です。間違ってたらすんません)
という話を延々していて素晴らしかった。
横で「そうやそうや、お父さんが言う通りやー」と同調する母上。
怪しい宗教には入ってないようだが、こんなにごく自然に同調できるということは普段からそういう話をしているのだろう。いい夫婦だ。
で、娘のりえ坊は急に「うんこがしたい」と言い出し、両親は「りえは新しい所に行くとすぐうんこをしよるなあーガッハッハ」と湧いていた。いい親子だ。
「まんじゅうハウス」というところでりえ坊はうんこをしたんだけど、高山で水道が凍っていて水が流れないという惨事勃発。
ホースを慌てて探してきて水の出る水道から水を流して難を逃れました。
その間わしは父上母上とともにまんじゅうを食っていた。「ゆでもち」がしんけんウマイ!



ゆでもちは私認定の「あんこ日本代表」に余裕で代表入りですよ。あんこ日本代表は知立のあんまきと岡山の大手饅頭くらいしか決まってないのだけど。梅ヶ枝餅も入るか。

で、その後も高原をうねうねと登っていったんだけど標高が高くなるにつれて寒くなるわ雪ドッサリだわで「この先は道凍っとるけん、行かれんわー」ということになって、山を下っていったのだった。単にりえ坊がうんこをするためだけに、九州屈指の高いところにある高原に行くとは!なんて贅沢なうんこ!



次回に続く



火曜日なんで「キタコレ!戯れ言」も更新いたしました。
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2006年02月14日(火)

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