股・戯れ言
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大学生サークルバカの壁

唐沢俊一村崎百郎の「社会派くんが行く」的に言うと、2006年最初のゴッサムシティは仙台になりそうですね。今日も高2女子が大学生をナイフで刺すなんてのがありましたが。
とりわけ赤子連れ去り事件は伊坂幸太郎の小説みたいだったな、病院名を除いて。
仙石線や東北道がガンガン出てくるところやなんかよくわからん院長との関係とかフィリピン人妻とか。カポーティ「冷血」ばりのノンフィクション小説にするといいよ、伊坂センセイ。まぬけ度がハンパないけど。


先日の日記で高校サッカーを見に行ってきました、と書きましたが同じ日にプロレスも見に行ってきました。
スポーツ観戦二連荘!しかも見に行ったのは「リキプロ」!
1・4東京ドームじゃなくて1・5後楽園ホールですよ2006は。この方にチケットを譲ってもらったのだ。(メインイベントが前田長州トークイベントだと聞いていたのでチケットを取ったそうだ。無論中止)
リキプロの変なロゴを見ただけで不安に駆られていたのだが、これがなかなかおもしろかった。とくに素晴らしかったのは新日の長尾という選手。無駄な長身(196センチ)、あんまし鍛えてないような体、パンツでかい(残念ながら赤ではなく黒)という馬場−鶴田−田上ラインの後継者ぶりが素晴らしい。技も16文キックにネックブリーカードロップという昭和ぶり。とどめがノド輪落としだからな。
おまえポスト田上決定!なんで新日なんだよ、入門先間違ってるよ。

そして週末はハードコアチョコレート6周年イベントとバカ映像抜けないAV祭りに行っておりました。コアチョコ6周年は酔っ払ったりいろんな人に会ったりまさにお祭り。赤犬も素晴らしかったのです。
抜けないAV祭りではBクシーシ山下監督を間近に拝みましたが普通にかっこよかったです。かっこよくて話しかけられず。無念。私はJJ読んでなかったからAVギャルへの第一歩も踏み出してないしなあ、あんま関係ないが。

で、昨日(9日)は本当は昼までに起きて国立競技場に行くつもりでいたのです。先日見た野洲高校がまさかの決勝進出だったので。
しかし起きたら午後3時という体たらく(抜けないAV祭りは朝6時までやっていたから)無論行けませんでした。
代わりといってはなんだが、ニートマスターと別の全国選手権のDVDを観戦したのです。
それがこれ。



全日本コール選手権(画像をクリック)

私は高校生のスポーツ選手権モノには寛大だが、大学生の選手権にはからきし肩入れができません。高校時代も毎週マンガ書いたり頼まれてもいないプロレスコラム書いたり「特攻の拓」に出てくる夜叉神の旗を作ったりちまちまカセットを作ったり相当な暗黒時代でしたが、大学時代も高校の延長のようなものでした。
なんつってもサークルに入っていなかったからな。
だからサークル内でくっついたり離れたりはもちろんのこと、
「ノートを回してもらう」
「就職時にOB訪問」
「いつ何時でもサークル席に行けば誰かしらいる」(ここ私らサークルの席なんで〜と言って平気で人を立ち退かせたりする)
「毎晩のような飲み会」
「飲み会の席を抜け出して公園でキス」
「別れてサークルに居づらくなって脱会」
(最後の2つは同級生の実体験)
などはまったくない。無論先輩もOBも一人として知らん。
前にも書いたが、サークル連中が内部で惚れたハメたを繰り返していた頃、私がしていたことといえば毎週プロレスを見に行くことと隔週で名古屋に行くことだったからな。
まあ、15歳の時にJJを手に取っていればサークルを経由してAVギャルになる人生を歩んでいたのかもしれないけれど、人生の分かれ目で手にしていた雑誌がロッキンオンであり週プロであったのだからしょうがない。
大学でサークル男女がはしゃぐ姿を見るたびに唾ペッペと思い、全員死ね!死んでしまえ!と念じていたものです。今考えると完全なるひがみのような気もしますが。

サークルの繋がりをまったく利用せずになんとか社会人にはなれたものの、歌舞伎町で飲めば隣にサークル飲み会が開催されていて掛け声の嵐がうるさすぎだったり、新入社員時の同期飲み会で私がいけ好かないと思っていたバカ(常に口が開いている。鼻で呼吸しろ)がサークル飲みのノリで掛け声を連発していて非常に不愉快だったりで、サークル入っている奴全員死ね!急性アル中で死んでしまえ!できれば乱交中に火災にあって死ね!という気持ちは治まらずに生きてきました。

そんなところで「全日本コール選手権」
このタイトルの「コール」というのは、つまり、その忌まわしきサークル飲み会で飛び交う集団掛け声のことなのです。♪××の〜ちょっといいとこ見てみたい〜それイッキイッキ、というアレですよ。打っただけでも腹が立つ。
バブルも80年代もとっくに終わったというのにこのコール文化とサークル大学生浮かれ文化は全然廃れないな。むしろこれは何百年か後に日本の古来伝統文化になるのかもしれん。ああ想像しただけで恐ろしいことよ。
非サークル者としては苦々しいがおっかなびっくりな気分でこのDVDを見たのですが、店頭で5分弱見ただけで買うことに決定。むしろ私もニートマスターも「早く続きが見たい」という気持ちに駆られてしまったのだった。

いやあ!サークル飲み会って本当にバカだな!

選手権に参加しているサークルはどこも独特なコールを持っているんだが、本当にしょうもない。そして下品に次ぐ下品。おげれつに次ぐおげれつ。
サークルなので女子ももちろんいるんだが、そんな女子も声を荒げて
「しこしこしこしこしこしこドッピュ」
などとコールをかけていたからね(コールは「する」ものでも「やる」ものでも「犯す」ものでもなく、「かける」ものなんだそうだ。公式ルールより抜粋)、手コキの動きつきで。
中には性器そのものをグログロとコールするというものもあって、もはやコールというのは単に「酒を飲ませる」ものではなく、「酒飲んで酔っ払って男も女もすべてスーパーフリーにさせる」ものなのだな。そりゃサークル内恋愛→兄弟続出もあるわけだ。

そんなザーメンと栗の花の化かしあい臭が充満する中で登場する「男子寮」(サークルではなく横浜市立大学の寮生で構成されていた)はすばらしいよ。
みうらじゅんの解説でも「男ばかりで何年も住んでるとこうなってしまうの見本」と言われていたが、本当にモテややりたい的な姿勢皆無。同じ男子寮でも「ここはグリーンウッド」のような人物も皆無。
まるでたけし軍団の予備軍のような佇まい。
生粋の童貞(三浦君←みうらじゅんが「自分が呼ばれているような気がした」と言っていた)がいたのもポイント高し。
彼らの実演中だけ、会場が小汚い6畳一間(ビールの缶と焼酎の空き瓶が散乱/無造作に広げられたエロ本群、そして丸めて捨てられたティッシュの山/畳に生えているかのような陰毛/脱ぎ捨てられたパンツにはサルマタケ)に見えた程。
そんな錯覚、「ガラスの仮面」でもありえないぞ。

他のサークルは80年代バブルからの流れだったけど、この男子寮だけは70年代の下宿とか、中学校昼休みの後のほうの席のウケ狙い軍団とかそういう違う流れを汲んでいて、サークルとは一概に「死ね!」と念じる対象ではないのだなあ、と思った。ちょっとばかり心が広くなった気がする。

なんにせよこのDVDはバカバカしすぎておもしろかった。タモリ倶楽部あたりでやりそうだな、と思うがコールがあまりにも下品で公共電波に乗ることはない。だから買うべし。
意外にも普通に使いたくなるフレーズがあったりするのです。
ビールをちょっと残しちゃった場合には
「ちょーい残しー(オブジョイトイ)ちょーい残しー(オブジョイトイ)」
とコールをかけよう。これはいいキラーコールですよ。
2006年01月10日(火)

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