なんだったんだ?オギナワ6days 2日目 |
ヘッドマスター・リチュアル症候群! ヘッドマスター・リチュアル症候群! ヘッドマスター・リチュアル症候群!
「家に帰りたい、こんなところにいたくはない」 と継続的に思ってしまう病気のことです。勝手に名づけたんだけど。スミス聴きすぎで。 まさに、ここ最近の、会社に来てから帰るまでの私でございます。 今もそのフレーズに囚われっぱなしだ。単にフジロックとか東北出張から帰ってきた後の無気力感がずっと続いているだけ、沖縄から戻ったら治るんだろうと思っていたのですが、そうでもないようです。
隣のジジィが心底ウゼェわ。
私は潔癖症ではないけれど、最低限の清潔基準はなんとかしていただきたい。とりあえずズボンに両手を入れてその手で受話器や人のボールペン触るのやめれ。 汚ぇよ。
気を取り直して沖縄記。 そんなじじいを見ながらこれ書いてると、衝動的に会社辞めたくなるな。
2日目 晴れ渡る空、澄み切った空、一点の曇りもない空、などなどの表現が過不足無しに当てはまるほどの快晴。 これは日焼けやばいだろ、と思うとついつい日焼け止めを塗りすぎて顔が真っ白になる。 南国でこの顔の白さはないんではないのか、これじゃ病人だ、と苦笑いでホテルを後にしたのだが、心配は無用であった。 ちょっと歩くだけで汗が吹き出て、その汗で日焼け止めが流されてた。9月中旬とはいえまだまだ真夏なんだな。
午前中は海を見て、町を歩いて、路地裏に腰掛けていろんなことを考えていた気がする。よく覚えていない。覚えていないくらいがちょうどいい。
だが午後になるとさすがに暑くてたまらんので翌日から最終日まで泊まる宿に移動。場所がいまいちわからなくてうろうろとこれまた歩き回る。歩き回るのはいいのだけれど、いかんせん荷物が重いのでだんだんしんどくなるのだ。持ち手のところがどんどん肩に食い込んでくる。 重い。暑い。もう限界。 と思ってる矢先に滞在先発見。荷物から解放されると、横になったりごろごろしたりしていたんだがいっちょ映画でも見に行くかーと重い腰を上げて出発。
暑さの中足を引きずりながら桜坂に向かって歩いていたら、うちなーの青年がモゾモゾしながら「あ、あの、ちょっといいですか?」と声をかけてきた。いつもならそのまま通り過ぎるところだが、沖縄に来て気がでかくなっているのでその場でだらだらと話をすることに。うちなーんちゅじゃなかったら話してなかったであろう。うちなーんちゅはオドオドしているのがおもしろい(みやらさん曰く「気が小さいから」)。 話しているうちに「僕・・・バイクなんで首里城に・・・でも行きま・・・せんっか?」とこれまたオドオドと言われた。なぜずっとオドオドなのに声かけたりしてんだ、すげーな。私だったら自信なかったら声かけたりとかできんけどな! 「何言ってンだバカ」と蹴散らすのもアリだったのだけど、そういや私って首里城行ったことないんだよなーと思い、しかももうこれ以上歩くのもしんどかったので、これは渡りに舟。連れてってもらいました。 が、ここで問題。
俺、バイクに乗ったことがないのだよ。
バイクとは無縁の人生を送ってきたもので。 バイクの後ろの席なんてハナっから問題外。 「特攻の拓」は好きだったんだけどなー紡木たくみたいな少女漫画的恋愛したことないしなー
そんなわけで「バイクの後ってどうやって乗るの?」などというとんちんかんな質問をして、普通にまたがればいいとのことなんでよっこいせと乗ったとこで出発。 乗った瞬間から風が一気に吹いてきて気持ちいい。 バイクって案外いいものなのですね。知らなかった。 特に渋滞に次ぐ渋滞の那覇市内はバイクがぴったりだ。坂道も多いからな。 そりゃチャリンコの人を見かけない土地なわけだよ。 すっかり「ひゃー」だの「おおー」だの感嘆してしまった。バイクイイ!俺も乗りたい!(すぐ感化される) バイクで坂道を登っていくと自然に眼下に那覇の町が広がっていく。こいつは気分がいいな。沖縄って高低差が大きいのだね。
感心をしているうちに首里城到着。 しかし、バイクは首里城前では止まらず、スルーしていきやがった。 なんだそりゃ。 「横にもっと見晴らしいいとこあるさ」というわけで小高い丘のようなところをわっせわっせと登ったら なんという絶景! 高い建物がないから空が大きくて素晴らしい。大きな空の下に町が密集してて、その向こう側に海が広がっていると言う、島ならではの光景がそこにはあったのだった。 町を見下ろしていて気づいたけれど、沖縄の墓は大きいよなー人が住んでいるところのすぐそばになんのためらいもなくあるよなー。あまりにも堂々とした佇まいなので内地で見る墓地のようなうすら寂しい、というか肝が冷える場所と言う感じが全然しない。 ふわーっと見ていた後は談話をしていたのだけど、 「ナンパってどれくらいの成功率なのか?」 「ナンパのコツってどんなもんなのか?」 「なんでわざわざ地元から2,30分もかけて那覇まで来てナンパをしに行くのか?」 などの質問を繰り返し(オドオドしてるのでどんなもんなのか余計知りたくなる)、 挙句の果てにはフェチ話に発展し 「私が今まで聞いた中で一番理解しがたかったフェチ箇所は『鼻の穴』」 と言ったら完全にひいちゃってました。 すまなかったな。まあ、私はおもしろかったからいーや。
すぐ近くに瑞泉酒造があったので見学をしたかったが、うちなー青年は酒がまったく呑めないというので行かず。なんだよー。てか、うちなーんちゅは皆酒豪なんだと思っておりました。そうでもないのか。
その後那覇市街に戻って、当初の予定通り映画を見に行こうと思ったんだがちょうどどの映画も見られない時間になっていた。 しかし落胆することなかれ。 映画館の上にレコ屋ハケーン。タワレコしか行った事なかったからこいつはありがたかった!さっそく入って物色。アナログがいっぱいあるのだけれど、アナログはなー持って帰ることが出来ないからなー。 どうしようか・・・と悩んでいた時に、ふと見ると倉地久美夫の「うわさのバッファロー」を発見。おーこれこれ。一気にアナログ買わなくていーやという気持ちになったのでレジに持っていったら、店長さんが「あれ?こんなのあったの?」と呟きながら棚に戻っていく。 何がなんだかわからぬまま店長の帰りを待つと、 「これ、最近リマスター盤が出たんですよ。旧盤もウチに置いてあったんだ、知らなかった」 といってリマスターされたほうの「うわさのバッファロー」を持ってきてくださった。へええ、リマスターされてたのか、知らなんだ。 再発盤は2500円で、旧盤のほうは2800円。「こっちのほうが300円くらい安いですけど」と再発盤をすすめてもらったが、選んだのは旧盤のほうでした。 だってそれは廃盤になってしまうのだからな。 「倉地久美夫、いいですよねぇ」「私ライブ見たことがあるんですよ」なんて会話を交わすことができるのも、こういうレコ屋の特典だなあ。 スタンプカードを作っていただいた。また来よう。
そんなこんなのうちに時はだらだらと過ぎ去り、気がつけば夜。 夜になれば飲みに行くのはこの町の暗黙の了解か。というわけで本日も飲みに出かけて、またもや前回飲んだ方々に再会できて光栄でございました。 しかし水曜なのに観覧車は満席ときたよ。すばらしいね。県警の人が横で飲んでたので補導歴アリなわたくしはヒヤヒヤしましたよ。おもしろかったけど。 そいで久々に那覇の酒屋の社長さんにも会ったのでまたもやおもしろい店に連れて行ってもらった。 今回一番ビックリだったのは、社長さんに「男だけじゃ入れないという店があって、気になってたんだけど入れなかった。ので、行こう」と言われて連れられて行ったところが
ホストクラブ
でした。 沖縄にもホストクラブがあったのかよ! 私も社長さんもポカーン。何がなんだかようわからん。 まず、沖縄なのにスタッフが全員関西人。ここは一体どこなんだ。ミナミか?キタか? わずかに一名、顔を見れば一発でわかるうちなー男子がいたけれど。 そして関西人な彼らの源氏名がこれまた「信長」や「秀吉」ばかりときた。 ノブナガにヒデヨシって、なんだか名古屋の放送局みたいな源氏名だなあオイとその場に居た誰にも理解不能なツッコミを思わずしてしまった。 しかも信長って人は「僕、信長のモノマネできるんです」と言って、誰も見たことのない想像上の信長のモノマネをしていた。 よく覚えてないが「わしゃー天下の信長よ、ホッホッホ」みたいな感じ。 ・・・・・ ああ、こういうのがホストクラブ芸なのか。 間髪入れずに「まあ、誰も実際の織田信長に会った事ないから似てるかわからないね!」 とあしらってしまった。ホストクラブの常連であれば「似てる〜っ!じゃあドンペリ入れちゃう〜っ!そのかわり同伴!同伴!」というノリのよさを発揮するんだろうけど。
もうずいぶん飲んでいたし話し疲れたし時間も4時を回っていたしという具合だったのでそろそろ店を出ようかと思ったところ、そんな時間なのにホステスらしき女性が入店してきたのにはたまげた。すぐにソファーで女性を囲むようにヒデヨシやノブナガが座っていたけれど。三英傑を従えるホステスの夜はこれからなんだろう。たぶんすぐに日が昇るけど。
店を出て社長に「私、そういやホストクラブ初めてきたよ」と告げたら 「僕もさー。ホストクラブだとは思わなかった」 と言っていた。 お互いぐったりしてた。真っ白な灰のように燃え尽きていた。 ホストクラブは疲れる。あれに癒されるって、相当タフな女性でない限りムリだろう。 と、なると沖縄の女性はタフだから、もしかしたらホストクラブは需要があるのかもしれない。 後日みやらさんに話したら「いいとこに目をつけた商売だ!沖縄の女性はホストクラブ必要!気が小さい沖縄男より関西の男のほうがいいだろうしね!」と言っていた。
関西商人は目の付け所が鋭いんだなと思った。
全然観光は皆無なまま沖縄滞在記はつづく
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2005年09月21日(水)
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