股・戯れ言
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なんだったんだ?オギナワ6days 1日目

先日、ハイドパークフェスティバルで細野さんを拝みました。っていうのは先日書いた通りなわけなのです。

その日は運悪く、大雨どころではなくて、集中豪雨。シャワーなのかと思いましたよ。。バッドドリームシャワー。カッパを上下かぶってひたすら耐える。耐える。耐える。靴なんか履いてたらすぐに靴下までぐじゃぐじゃになって、これは靴を履いている意味なんて皆無だな!
なんなら脱いでしまえばいい。裸足で水溜りや濁流になってる排水溝に流れる雨水の中に入っていった。水溜りはちょっとした池と化しており、リュックや敷布などの荷物がプカプカ浮いている。
岸辺のアルバムのようだ。
が、そんなのを救出する余裕などない。雨に打たれながらじっと座るのみ。ああ、遠くでムーンライダースやってるなぁ・・・雨の音でなんも聞こえないけど。鈴木慶一の白髪頭が見えるだけだけど。
このままだと滝に打たれた修行僧のようだよ、悟りを開いてしまうよ。
細野さんどころじゃないよ。
にしても寒い・・・


と言う具合だったのですが、細野さんのライブ時には雨がやんだのでした。
細野マジック!オーケストラ!


「ろっか・ばい・まい・べいびぃ」は朦朧とした中、ゆったりと始まったのでなんだか夢の中で聴いているような心地だった。ここはいつなのか、何処なのか。さっきまで雨が降っていたのは現実なのか。いや、雨が上がったというのが妄想なのか。目の前にいるのは本物なのか。聴いてる私が偽者なのか。
そういう境界線が全部ぼんやりするようなよくわからない感覚。
二曲目の「僕はちょっと」もそんな感覚のまま耳にじんわりと入ってきた。
ひなたぼっこでもしていきませんか、という語りかけに体が痺れて
散歩がてらにあるきませんか、という語りかけに脳が痺れて
ここらへんに住みつきませんか、という語りかけの時には目頭が痺れて
涙が出てた。
雨はもう止んでるんだった。すべて現実なんだ。
なんかもう、いてもたってもいられない気持ちに駆られる。じっと立ってるのすらもどかしい。でも歌を聴きたくて聴きたくて、この場から動けそうにもない。
それは多分、30年前の細野さんがうらやましくてしょうがなかったからだ。
「夏なんです」「恋は桃色」に詰まった30年前の日々。
30年前の細野さんはあんまり私と年が変わらなかったはずのにな、なんなんだ私の何もしていないぶりは。
ここがどこだかどうでもいいことさ、と思える場所すらないじゃないか。
ああ、悔しい。心底悔しい。
そして小坂忠を呼んで「ありがとう」を歌う今の細野さんもうらやましくて、素敵で、ちくしょーめ、くやしいなーと思わされた。
なんかしなくっちゃ。こうしてる場合じゃないな。
帰り道、「ああ、こんなところにいる場合じゃない!」というのを何度繰り返したことか。同行した友人が手を余してた。
再び大雨に見舞われて電車止まってその場に居ざるをえなかったが。



というわけで
9月13日の午後8時、近所で開催のイアン・マッケイLIVEを見に行かずにANA便最終で沖縄に行きました。



前日に準備をしておけばよかったのだが、前日は接待(苦痛以外の何物でもない)だったので何も出来ず。定時で退社して走って家に帰り、一気に準備して家を飛び出す。
沖縄行きの最終便は、サラリーマンで埋め尽くされていた。隣の席のサラリーマンのイビキが煩くて頭をガーンっと殴ってやりたい衝動に何度も駆られる。ヘッドホンをすることで事なきを得たが、一難さってまた一難。

このオッサン・・・
足臭いよ!
死ぬほど臭いよ!

以前、ブリトニー・スピアーズが足が臭くて飛行機内で嫌がられたというニュースがあったけども(ここ参照→http://abcdane.net/blog/archives/200412/brit_kusafeet.html)
私も訴えたらスチュワーデスがどうにかしてくれたんでしょうか。それくらい臭かった。有毒だった。
気分転換に読もうと思った本が、本来読むはずだった本じゃなかった(慌てて荷物を詰めたので、本カバーの下まで確認しなかった)ことだけでもがっかりだったのに!くそ。しょうがないのでふて寝。



寝ている間に飛行機は那覇についていた。着陸寸前に気がついたので、夜の空港のキレイさだけは堪能できたのだった。
まっすぐな道に等間隔で光るライト。ライトの間に浮き上がった道に飛行機がズサーっと降りていく。
2000マイル飛び越えてまたまた来てしまいました。

南国の空気がもあーんと・・・なんて浸っている時間はなく、駆け足で空港の外まで出てすぐタクシー乗り場へ。
なぜならば!9月13日火曜日は!
ここ2ヶ月の私の支えであり、最後まで「夏休みは沖縄行くか、それとも・・・」
と私を迷わせた愛媛県は松山が舞台のドラマ「がんばっていきまっしょい」の最終回放映日だったのである。
がんばっていきまっしょいは夜10時から放送。
私が那覇空港に到着したのは夜10時40分。
こーれーはイカン。一刻を争う状況ではないか。荷物をほぼ担いだ状態で駆け込んだ近距離タクシー乗り場は・・・
行列ができてやがる!
サラリーマンども、どきやがれい!
と蹴散らしたくてたまらなかったが、トイレをガマンしている人のようにそわそわしながら待つ。いらいら。せっかちですから。
が、思ったより待たずに乗車。一路ホテルに向かいます。
鍵がなかなか開けられなくて、髪の毛をむしりたくなるほどイライラしたが、なんとか入室できたのでこれまた駆け込み、荷物も置かずにテレビをつける。
しかし、ここに大きなワナが潜んでいるとは、思いも寄らなかった。



しまったー!
沖縄のテレビチャンネルがどうなってんのかわかってねー!



前回、前々回の沖縄滞在時はほぼテレビを見ていなかったのだった。
しかもホテルのカウンターでもらえるはずのテレビ欄一覧表も貰ってこなかったし。とりあえずガチャガチャとチャンネルを変え続ける。けど6チャンネルがアーミー向けチャンネル(全部英語)であること以外全然把握できねー!
ガチャガチャ変えている間に3つくらいの局が民放であることはわかってきたのだけれど、一体どれがフジテレビ系なのかわかんねー!

ここでふと気づいたのだけど、
地方局が東京と同じ時間帯に放映するとは限らないわけで、実際にどんなにチャンネルを変えてもボートを漕いでいる少女たちの姿は映っていない。
あ、これは、別の日に放映なのだな、と思ったら一気に気楽となる。
さっきまでの焦りっぷりから一転、風呂入って汗流して(無駄に動き回ったので汗だくだった)、余裕しゃくしゃくな感じで「観覧車」に行きました。


今回は「沖縄行くよ」と告げずに訪ねたので、それはもう驚かれたなんてもんじゃない。そらそうだ。ふらっと来るような距離ではないからな。
それでもママさんだけではなく前回も飲んだ女の子、まきちゃんがいたりするからこの店はいい。逆を言うといつ行っても見知った顔があるからふらっと来ることができるのだった。
ああ、沖縄なのにゴールデン街あたりっぽい気軽さ。
所要時間3時間弱の行きつけの店。
で、今回は滞在が長いもんで、こりゃーボトルを入れるしかないと早速ボトル入れました。
瑞泉のイエロー。こんなの出てたんだ知らないうちに。
なんだかラベルがおしゃれだなあと思って飲んでみたら、普通の瑞泉を遥かに凌ぐまろやかぶり。これは女性受けよさそう。カクテル飲むより数千倍いいよ。
なぜならおしゃれだから。
「おしゃれな島酒」
って書くと、矛盾を含んだ言葉のようですが。

そんなおしゃれな島酒を飲み始めると、前回来たのが6月で今回は9月だから、3ヶ月のブランクがあるのだけれど、なんだか時間は関係なかったかのように普通にさらさらりと話が進んでいく。今回初めてお会いする人も交えてぽんぽんと話が弾んでいく。
こういうのがいいんだよね。だから来てしまうんだよね。
その初めてお会いした人が強烈なキャラクターで、なぜか周恩来は神!という話を繰り広げていた。正直、周恩来のことはよくわかってなかったのだけど彼の周恩来に対する敬意だけは、伝わったような、伝わらなかったような。まあ、酔っ払ってましたから。

その日は2時くらいまで飲んだんだったか、そこでお開き。
帰り際に流れていたバービーボーイズがやたら印象的。
ホテルに帰ってもうこのまま寝てしまおうと思ってテレビをつけたら、





「みんな〜!がんばってーいきまーっしょいー」と叫ぶエツ姉、いや、鈴木杏が!






なんで夜中にドラマの最終回を流すのよ!沖縄テレビ






一気に酔いがさめた。
うなだれて、ああ、違うとこ飲み直しに行ってしまおうかという自暴自棄な考えも頭を掠めたが、うなだれているうちに就寝。
これが夢だったらよいのに。バッドドリーム。


それでも沖縄滞在は続く。


追記
沖縄テレビはフジテレビ系のチャンネルなのに日本テレビの番組とかも流してるんだな。知らなかったス。
2005年09月20日(火)

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