股・戯れ言
BBS

さよならストレンジャーババア

最近のコンビニは「コンビニ内FM」とでも呼ぶんであろうか、DJらしき男性が「お届けするのは夏の香り漂うナンバーです」などという曲紹介をしてくれるパターンが多い。無論流れる曲も「最新J-POP」ばかりだ。
そんな中、うちの会社の近くにあるコンビニ(元酒屋)はこの2005年のご時世にブラックビスケッツの曲ばかり流すという意味のわからなさ。スタミナー(フォーヨーライフ←キャイーン天野の声)がなぜこんなにヘビーローテーションなのか。
さっき100円ジュースを買いに行ったらタイミングが流れてた。


私が学生の頃のことだが、毎朝7時30分くらいの電車に乗ろうとすると大声でわめいている女性がいた。もう10年も前だから詳しい格好は忘れたが普通のOLかなんかだったのだろう、セットアップのスーツを着ていた記憶がある。極端に不潔とか、見るからに頭おかしいとかではなかった。不自然に口紅が赤いなとは思ったけど、当時の流行だと思えばさほど気にもならなかったのだ。しかしとにかくわめいて髪振り乱してて、しかもそのわめきというのが周りの人間に対する攻撃みたいなものだったから、朝の電車というのは混み合っているというのにその人の周りはいつも半径1m以上人が寄り付かなかった。
ラッシュの解消は時間差通勤するだけではないのだね、自ら爆弾になるという手もあるのだね。
それはともかくとして攻撃の仕方がすさまじい。特に私のような学生に対して
「邪魔なんだよ!」「いい気になりやがって!」みたいなことを大声で吐き捨てるのだ。今、現在のわたくしであれば無意味に太って口の端に泡吹き出しながらしゃべくる女子高生を見ると「うるせえよ」などと思いがちなので、この半狂乱OLの気持ちがわからないでもない。この半狂乱OLは思ったことをすべて口にしてしまう人だったのだ、きっとと思うことも可能だ。
しかし当時は無意味に太って口の端に泡吹き出してるほうの立場だったので、この半狂乱OLのほうこそがうるさくて邪魔で恐ろしいので近寄りたくねえなと思い続けていた。今でもこんな人には近寄りたくないけど。
この女性の攻撃の中で一番すさまじかったのは、ある雨の日のこと。
皆傘を持って地下鉄のホームへの階段を駆け下りる。階段はある程度の幅があるのだけど、なぜか皆、極端に右に寄って降りていく。なぜだ。階段渋滞まで起こっているじゃないか。のろのろ進む列の後ろにくっついて階段を下っていくと、ちょうど階下で例の半狂乱OLがわめいていたのだった。
いつものわめきが半狂乱ならば、この日は狂乱と言う他ない。
狂乱OL、右手に傘を持ちながら左手にひとりの女子学生を捕まえていたのである。
わめき散らす攻撃がエスカレートしてやんの。ビックラ。
「この子が邪魔するのよ!私をいじめるの!いじめられてんのよ私!!」
「この悪魔!この悪魔が!!!いじめるのよ!!!」
スカートの長さは膝下、メガネをかけたおとなしそうな子だったし、当然ながらOLをいじめてもいない。むしろいじめているのはOLのほうで、右手の傘で小突いたり、床をカンカン叩いたりしている。これ、もう立派な暴力事件なんではないのか。
うろたえる女子学生。当然だ。うろたえる群集。手出しできやしない。

その騒動が一体どういう風に終わったのかは覚えていない。たぶん私は、係わり合いになりたくないので電車に乗ってしまったのだろう。

その女学生にとってはどんだけトラウマになったことか計り知れないが、私にとってもこのOLは重要な教訓を残していった。
「年上の『女性』はややこしくて嫌」
実際にその女性がいくつだったかもわからないわけだし、年上の女性が皆ややこしいわけではない。ではなんで年上に限定するのかというと、下や同じくらいの歳ならばややこしくてもそれなりに対処ができるからである。結果はどうあれ進言可能というあたりが。
さっきの表現は正しくなかった。正しい表現は
「年上のややこしい『女性』は嫌」
なのである。どこらへんが嫌かというとなんといっても、何処まで行っても被害者意識なところ。「いじめられてる」「邪魔をする」って、あーた、何を言ってるんですか、と呆れたくなるところだが彼女の頭の中の思考回路では立派にいじめを受けていて、彼女の頭の中のゾノが「いじめ、カコワルイ」と囁いたのだろう。知らないけど。
まあ、反対から見ると無意味に存在する「私は何も知りません」的な年下の女はバカで媚びていて、憎むべき存在なんだろうけど。そっちの気持ちは知らない。知りたかない。なんとでも思え。勝手に恨め。
嫌、というのは『女性』という部分にもかかっている。ああ、私はほんとうに女性的なことを強調する人が嫌だ。
ああ、なんでこうも嫌に対して気を使ってるんだ私は。
もっとはっきり言ってしまえ。失うものなどなかろうよ。
ややこしいババアが嫌いだって。
幾つになっても自分のことを「乙女」なんて括る、あの手に負えないぶり。
無意味にハードルが上がっていってしまって、もはや誰にも打ち崩すことが不可能なプライドの高さ。
「相手の立場に立って行動しましょう」なんて習ったのはもはや忘却の彼方なのかと思わせる、簡単に吐き出される人を傷付ける言動。
(きっとババア側から見ると、これ、全部ややこしいガキの欠点になるのだ。すんばらしい)
嫌というよりも苦なんである。もう面倒くせえや。ややこしい女性と接するのは私にとってイコール「接待」なのである。怒らせないようにしなきゃいけないからな。
彼女を否定してはいけないのだ。
このルールに気づくまでにどんなに長い道のりだったことか。私は馴れ馴れしく図々しい、そして自制できない人間なので(何かと結論を急ぎすぎるとか)今まで数多の失敗を犯してきた。これからも繰り返していくんだろう。と、こんなところでセバドーマインド。マイ座右の銘。
まあ、つまりは、そんな方々にとっては私は癪に障る存在なんだろうし、私にとってはそんな方々は苦手でうっとーしー存在だということ。理解なんてできやしないのだ。ハナから無理だったということ。
最初から接点がなければ気にしなくていいのだから、接点なんてないほうがいいのかもしれない。「普段は存在してるかどうかも知らない」くらいの気持ちでいいのだ。お互い見えないほうがいい。
でも、世の中は広いから失敗を繰り返してばかりいちゃイカン。すべての年上女性を否定するわけではないのだから。憧れる女性だって多いのだから。世の中には豪気で(ああ、私は豪気人が本当に大好き)素敵な女性だって沢山いるのだから。
まだ修正する時間はある。直していかなきゃイカン。そして自分は心にゆとりのある人間を目指さなければならないなと思った。受け流す余裕を。笑い飛ばす余裕を。あ、なんかイージュライダーっぽいな。
幅広い心を、くだらないアイデアを、軽く笑えるユーモアを、うまくやり抜く賢さを。
そうしないとあっという間にややこしいババアになってしまうからな。同じババアになるにしても豪気なババアになりてぇんだ。


アメリカンインディーギターバンドのCDを久々にいろいろ買ってみた。
大好きMergeから不意打ちで出てたポータスタティック新譜が最高すぎてたまりません。
うわお!もうほとんどスーパーチャンク新譜といっても過言じゃないな。マックの声がなぜかしゃがれてるのが気になるけど。
そいからChin Upというバンドのアルバムが佳作。
シカゴのFlameshovelというレーベルから出てたんだけどこのレーベルしらないや。
けどこのレーベルのHPにあったSybrisとMakeBelieveとナレーターってバンドの音源がもんのすごくいい。
ナレーターなんかすでにCMJで人気高そうだ。
うわーどこに行けば手にはいるんだろ 。
KillRockStarsから出てたJOHN WILKES BOOZEというバンドのアルバムも買ったけどそっちはイマイチだなと思ってたんだけど、聴きこんでいくとよくなってきた。そういうところがギターロックの醍醐味ですね。
シカゴのインディーレーベルといえばやはりDragcityなんですが、スモッグが来日するそうでたまらんね。ああ楽しみだ。
2005年08月24日(水)

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