飲まずにはいられない |
大阪が誇るキング・オブ・真性裸ジャンクバンド「赤犬」と 岩手が誇るニューウェイブ・オブ・日本酒酒蔵(略してNWONS)「喜久盛」が タッグを組んで作り上げた、純米酒「赤犬大艶会」。 ついに完成しました。近日発売だそうです。
新作としてアルバムではなく日本酒を発表するバンドなんて世界初だろう。 バンド命名の日本酒を出す酒蔵なんて世界初だろう。 とにもかくにも世界初が2つも重なってできたおめでたい酒なのです。
赤犬と言えば本人たちが「裸が俺たちの正装」とよく言ってるくらい裸の男たちが入り乱れ、全力で踊り狂い、汗やらなにやらいろんな体液を振り乱す濃厚で男くさいライブが素晴らしいバンドだ。ライブパフォーマンスも圧巻だが、ファンク、アイリッシュ、パンク、スカ、ハードコアetcと幅の広い音楽性を持ち、聴く人をトリコ(じかけ)にしてやまない。 そして喜久盛といえば「純米大吟醸 電氣菩薩」や「純米酒タクシードライバー」など革新的なネーミングの日本酒を次々に発表し、自社のCMソングをテクノ系アーティストにRemixしてもらうという、今までの酒蔵では考えられなかったことを次々に実現していく酒蔵。そんな革新的な戦略もさることながらしっかりとした、伝統的で、非常に味わい深い「男の酒」を作り続けている。 ああ、ほんとに凄いタッグだよ。いきなりロードウゥリアーズ級だよ。むしろヒルサイド・ストラングラー級だよ。タッグじゃねえけど。
この「赤犬大艶会」はそんな赤犬ライブを口の中で忠実に再現してくれる、濃厚で男臭い酒です。 地酒でありながら、ワンカップやガード下で飲んでしまいたいくらいの親しみやすさを持った辛口純米酒。最初に口にした時は辛口/濃厚なので、日本酒になじみのない人はとっつきにくいと思うかもしれないが、赤犬の曲やライブのように一度飲めばヤミツキ間違いなし。 赤犬ライブをより再現したいのなら、風通しの悪い、蒸すような暑い部屋であえて常温で飲んでもらいたい!冷酒で飲むなんてクーラーが効いた部屋で赤犬DVDを見ているようなもんだ!
バンドの酒を出す、という喜久盛社長の粋な心意気も素晴らしいよ。いまだにトラディショナルの域から抜け出せないでいる酒蔵が多い中で革新的なことを次々に行っていくことはいいことだ。 日本酒は日本人のDNAレベルに染みついている「米」から作った酒なのだから、丁寧に手間をかけて作った地酒がおいしいのは当然なのです。 やっぱり今の日本酒市場に必要なのは「売り方」「戦略」のほうなんだろう。 いろんなことをやっていかないと市場は変わっていかないのだから、 バンドと組んで酒を作るって発想はすごくよいと思う。 バンド側も組んで作るのがTシャツだけじゃなくてもいいだろう。 音楽側にしても日本酒側にしてもすごいことだ。
とにかく大推奨です「赤犬大艶会」 何度も書くが、酒蔵とバンドがタッグ組むなんて世界初ですから。 微力(ほんとに1ミクロン程度だが)ながら、この「赤犬大艶会」制作に携わらせていただきました。 だから完成された品を見た時は感激。感激したのなんか何年ぶりだろ。 ほんとにいいもの作ってくださった。感謝感謝である。 「赤犬大艶会」発売記念ツアーが名古屋、大阪、東京で開催されるので、会場で買ってみてくださいまし。
ああ、シックスナインの日に「赤犬大艶会」の日記が書けるたぁ嬉しいねえ。
てなわけで明日からはまたもや沖縄行ってきますわー こんなに日本酒話を書いておいて明日からは泡盛三昧。
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2005年06月09日(木)
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