股・戯れ言
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ホーム・アンド・全然ドライなんかじゃない愛

うちの家族の中では総スカンを食らっているのに(ババアに「顔がババくさい」と言われる始末)なぜか人気の竹内結子が結婚ですってよ。
しかも妊娠ですって。
中村獅童は生中出しだったのか、なんて言い出すと話が下世話になっていくのでその話はこの際どうでもよい。
しかし妊娠3ヶ月で結婚て、典型的なできちゃった婚だなぁ。
「子供、できちゃったみたい、あたし産むから!」「責任とってよ!」とヒステリックにわめく竹内の姿が目に浮かびます。(母が言うところの「ババア顔」で)
明るい家族計画、なんて言葉は現存するのだろうかとまで思ってしまう今日この頃。
わたくしの仲良くしているみやらさんも明日いよいよ出産です。
思えばフジロックもその後の新潟旅行も台湾旅行も一緒に行ってへべれけになるまで酔っ払っていたみやらさん。
ああ、みやらさんと初めて会ったのはもう何年前のことか忘れたが、泥酔して「あたしの乳首見る〜?」と絡まれたんだった。しょんべん横丁で。なんという出会い。出会うべくして出会ったと言うか。
台湾から帰った直後に「妊娠した」と言われてビックリしたものです。あまりに驚いて会社から走って外に出たものだ。
それから今日に至るまでみやらさんのおなかはどんどん大きくなっていき、あんなにヘビースモーカーで大酒飲みだったのにタバコの本数も減り(決して禁煙ではなかったが)酒も飲まなくなり、いよいよみやらさんも母になるのだなぁと思わされ続けてきた。
それが気がつけば明日出産。
十月十日とはいうけれど、時の流れは本当に早い。
十月十日前にはミクロ単位だった御子もいまやおそらく3000グラム前後だ。成長って素晴らしいな。
しかし、人間てのは子供のうちはグングン成長するのに、ある時期になると成長が一気に停滞するのな。
というわけで私の十月十日前を振り返ってみようと思う。

約十月十日前の日記

「もう食べ放題には行かない」宣言してた。
志が低すぎ。即ち人間の程度も低すぎ。主婦ファックオフみたいなこと書いてるし。
そんなのを断罪してどうする。岡林信康も泣いてるぞ。


そして十月十日後、すなわち明日の予定

午前  適当な時間に起床

午後  適当な時間に昼寝

夕方  適当な時間に外出

夜   高円寺・円盤にて開かれるトークショーを見に行く


明日は振休なんで、こんな予定しか立てられなかったわ。
振休の日は起きたらベランダでまず一杯飲むのが最近の慣習なので、おそらく起きたら酒を飲むのであろう。
沖縄出身のみやらさんにあやかって泡盛でも飲むか。
そいで気分よくなったところで昼寝して適当に外出します。

ってほんとにダメな大人すぎですね。ちったあ成長したほうがいいな。

ああ、でもな!夜のトークショーは素晴らしいんだぞ!
なんといってもあの、田亀源五郎御大が出演だから!
むしろ田亀源五郎御大を見に行くために振休なんだよ!
「銀の華」「柔術教師」には号泣しました。あれのエンディングで泣かない人間は人間じゃないと思うほどの感動作ですよ。
とりわけ「柔術教師」は名作だ。「銀の華」のほうが大作(not池田)だけど。
出てくる人物が全員マッチョなクマ系でヒゲも生えてて、画面からはみ出さんばかりにそんな男たちが絡み合ったり嬲りあったりしていてくどいと言うかギトギトというか大げさな感じすらするのだけれど、ゲイの恋や愛はほんとうに切ない。儚くて胸が詰まる。ゆえにキラキラと眩くて美しい。
田亀源五郎のマンガはちょうどペットショップボーイズの曲に似ている、と私は思っているのです。以前にフジロックでPSBのライブを見たときに心底「ああ、田亀源五郎ワールドだなぁ」と思ったものだ。
愛の残酷さや無償の愛とはなにかとか、人間にとって愛ってなんなんだろう、というくさくてたまらんテーマを直に突きつけてくるのが田亀マンガなのである。
ドロ臭くて残酷でどうしようもなく濃いよ。
「世界の中心で愛を叫ぶ」や「いま会いに行きます」なんかで安っぽい涙流してる奴にゃ一生わかりっこねえ。


みやらさんの御子がいつか大きくなった時に
「××ちゃんが生まれてきた日、おばさんは田亀源五郎先生を見に行ってたんだよ」
と語る日が来るのだろうか。
言われたほうはどんな気分だろう?
それはやっぱり18歳過ぎてからのほうがいいんだろうなぁ。
みやらさんの御子に望むことはただひとつ。
「田亀源五郎先生の作品で涙を流せる人間になってもらいたい」
と。ほんとにこれだけでいい。
本物に心を動かすことができる人間になって欲しいなぁ。
明日のことを考えるといろいろとワクワクします。
とにかく無事に生まれてきておくれ、待ってるよ。
2005年05月10日(火)

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