股・戯れ言
BBS

午前7時77分

人がまっとうに生きていくということは
「朝起きて、仕事をして、夜眠る」
ということだ。と、以前聞いた。その通りだと思う。
頭おかしい人って寝ないとか、昼夜逆転てのが多いからな。ダメ人間も昼夜逆転多いし。無職の人もそうだろう。いや、昼夜逆転してるから無職なのか、もはやどっちがどっちだかすらわからない。
仕事ってのは別にお金がもらえる仕事だけではなく、学生ならば学校に通うということだ。「与えられたことをちゃんとこなす」というニュアンスです。
ためしに「あ、こいつダメだな」と思う人の生活を観察していただきたい。
大体「気がつかないうちに寝ちゃってて起きたら午後4時」とかだったりするからホントに。


と、ここまで偉そうに書いておきながらなんだが、私は朝起きることができない人間なのである。
ああ、先天性ダメ人間。結構な年数を生きてきたけれど、「朝、苦しまずにすんなりと起きる」というのは未だにできたためしがない。
だいたい午前9時が出勤時間だとすると午前7時には起きなきゃいけないのだが、本当に起きるのがつらい。
ちなみに私の平均就寝時間は午前1時とか2時だ。
(さらに言うと酒が入っていることが8割だ)

午前2時に寝れば午前7時になんか起きられるわけがない、だったらもっと早く寝ればいいじゃないか、とよくアドバイスされます。
しかし、たとえば午後8時に帰宅して、なんか疲れたなーメシ食う前にちょっと横になりたいなーと思って横になると、そのまま眠りの世界に吸い込まれるということがある。
そのまま眠る、眠る、眠る。ひたすら眠る。
見たかった深夜番組のことなんかすっかり忘れて眠る。
かかってきた電話の着信音にすら気づかずに眠って眠って、ようやく目が覚めると・・・

ンマー!
午前9時!

という具合ばかりなのだ。
しかもタチが悪いことに二度寝したりするからね。
無論午前休である。

午前7時に起きられないのは社会人になる遠い前からである。
大学もちょっと遠いところに通っていたので、一限(9:15開始)に間に合うためには7時どころか6時半には起きなければならなかったのだが、ことごとく起きることができず。
おかげで大学1年時の取得単位は19単位であった。
48単位分履修してたのに半分も取得できないでやんの。
まあ、うちの大学は3,4年になると一部と二部がごっちゃになるので、二部の時間帯の授業を取ることができてそのおかげで事なきを得たわけだけど。
みんながENJOY!大学フリーダム生活!を送っている間は授業みっちりでした。


長年「朝7時が起きられない」をやってきて、いろいろ考えてみたのだが

私の身体は「午前7時は睡眠の時間」と認識しているんではないか

というのが、今までで一番有力な「朝7時起きられない説」なのです。
よく、「夜は全然起きてられない/午後10時を過ぎると眠くなってしまう」という人がいるけれど、それも早起きしているからが原因なのではなく「午後10時以降は睡眠の時間」と身体が認識しているんだと思う。
思いたい。
いや、思うことにしよう!(提唱)
実際に一晩中飲んでも朝6時以降は眠くなります。起きてられません。
それは午前7時くらいが睡眠の時間だからなのです。
ああ、なんてポジティブシンキングな説なんだろう。
前回の日記でも書いたが、こないだ見に行ったアラバキロックフェスでもチャボこと仲井戸麗市が
「俺はこのくらいの時間は毎日昼寝してるけど」
と午後3時くらいに言ってたけど、それは
「チャボは印税ガッポリで働く必要がないから午後3時でも寝ていられる」
んではなくて
「チャボの身体は午後3時は睡眠の時間だと認識している」
というのが正解なのだたぶん。
チャボがMCで「あ、あ、あ、あ、アラバキぃ〜」とどもりっぱなしだったのは、眠かったからなのだたぶん。


「おまえ、クラブに遊びに行っても午前2時くらいで寝ちゃうなよ、付き合いわりーよ、朝5時まで踊ってくれよ」
などと言われたらこれからは
「午前2時は俺のカラダが睡眠の時間ってみなしてるからムリだわー」
と答えよう。
「やるべきことがあったのについうっかり午後全部使って昼寝しちゃった、自己嫌悪の嵐」
という風に気分が沈んだらこれからは
「私のカラダは午後を睡眠時間とみなしているの。自分に正直に生きるわ」
とうまく気分の切り替えをするようにしよう。


まあそのように自己意識を変えても、「朝7時に起きなければならない」というのは社会人として生きていくにはこなさねばならないことのひとつなんだが。
生きていくってつらいことだ。
そして、睡眠時間に関してはカラダの認識が心の認識と違うのだからしょーがないなどと新説を唱えても、世間的には「言い訳」「自分に甘い」と言われてしまうのだった。
世間てのはいつだって冷たいものだ。


就職活動をしていた際にもやはり、この、「朝7時の壁」を超えることができないと早い段階で悟っていたので、ここは発想の転換大事!と思い、
「家から近い会社を受ける」
ことにした。実際に受けた会社でもっとも近い会社は家の目の前だった。
近すぎて落ちたけど。
通勤時間最大30分!を目処にいろいろ受けていたのだが、結局「まあ、30分ギリだけどここいらで勘弁しといたる」と池乃めだかばりに思ってて入った(というかここしか受からなかった)会社が今の会社だ。

勤務地赤坂だと思ったら平和島という罠にはまってしまったが。

結局通勤時間1時間。

無論起きるのも午前7時。

そして午前7時に起きられず遅刻の嵐。



なんでこんなに午前7時から逃れられないのかよ!



しかし社会人も何年かこなせば、それなりに午前7時に起きられるようになってくる。
たまに二度寝もするけれど。
ああ、このまま午前7時に起きる生活を送っていくのだなぁ、私は、などと腹を括るようになる。
それが社会人ですもの。ダメ人間だけど。

と思っていたら。

会社が私の家から5分のところに引越しをすることになったのだった。

なんということ!
午前7時の呪縛は、「克服する」ではなく「回避する」によってジ・エンドを迎えることになるとは思ってもみなかった。
でもまず最初に思ったのは「遅いよ!」だったけども。
最初からおらが町にいてくれよ、会社さんよぉ。


そんなわけで今日から午前8時起きの生活をしています。
なんてすがすがしいのだろう。
これは無理せず続けられそうな朝起きだ。
これからは真人間として頑張っていきます。
そのうち「私のカラダは午前8時を睡眠時間としてみなしている」とか言わないように気をつけます。
2005年05月06日(金)

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