ハングリー・ライク・ザ・竜ちゃん |
気がつけばもう12月なのでございます。 気がつけば流行語大賞も終了、知らぬ間にギター侍などと言う奴が持てはやされているというこのご時世。先日、本屋に行って「マスターベーションの歴史」とか「お尻の歴史」などを立ち読みしていたのですが、サブカルコーナーはお笑い芸人の単行本に溢れているのな。ビックリしました。しかも長井秀和だのそれこそギター侍だの、ドランクドラゴンだの。 そういう芸人の芸って、わざわざ活字になってるものまで読みたいか? あ、いや、私だって「たまにはキンゴロー」や「浅草キッドのバカ丼」は相当読みました。たまキン〜お笑いウルトラクイズ〜電波少年初期の時の松村は本当に神がかっていたと今でも思うし、バカ丼のネタでは本当に腹がよじれるほど笑ったものである。カバキネタとCCガールズのネタが今でも印象深いところだ。「週刊アサヒ芸能人」読みたさにアサ芸買ったりもしてました。とてもとても恥ずかしいことだが、俺は水道橋博士に心酔していたんだ。ジャニーズのおっかけはもちろんのこと、ジャニーズの雑誌切抜き集めとかはやったことないが、そんなレベルで好きだった芸能人は水道橋博士だけなのである。付き合いたいとかも真剣に考えたことがあった。ああ、なんかサブカル歴暴露しているみたいで(実際しているわけだが)恥ずかしい。赤面。 そして私の学生時代といえば、まさに「ボキャブラ天国」大フィーバーだったのですよ。お笑いライブもよく言ったなぁ、悲しいことに。ゴルゴ松本と写真撮ったりしたもんだ。しかもうちのターミネーターも一緒に。ああ、本当に恥ずかしい。(今は今でゴルゴ松本のG1予想を毎週欠かさず見ているわけだが) お笑いに狂うイタイ時代・・・それがティーネイジャーだと思うのです。 人はお笑いを卒業していくことで大人になっていくのだなと思いました。卒業しきれてないけど。
それがだ。ギター侍なんて、なんといっても徳光が絶賛しているという事態だ。「ギター侍に斬られてこそ、本物の芸能人だ」とか帯に書いてあったが、なんだそれ。この文を読んだ時に、いや、芸能人批評芸(と呼ぶのかどうかしらんが)というのを聞いた時点でナンシー関のパクリじゃないかよとすぐに感じた。細かいネタまでは見てないのでパクってるのかどうかわからないが、なんともちんけな侍である。テレビ界はナンシー関を黙殺したが、ギター侍だったらウェルカムと言う姿勢はよくわからないな。あれなのか、毒舌でバッサリ斬っているようで最後にプチヨイショみたいのをしてたりすんのか。それとも痛くも痒くもないようなこと(例:和田アキ子=でかい、酒乱のような)を毒舌と言ってるだけなのか? まあ、ナンシーは紙媒体の人なので、テレビ界に黙殺されるのはいいとする。しかし、ギター侍、テレビ界だけに収まってればいいのに、何故紙媒体に進出してくるのだ。それこそナンシー関に土下座しろ。金積め。 あと、ギター持って毒舌って、金谷ヒデユキとどう違うわけ?まあ、金谷ヒデユキはなぜか音楽のほうに目覚めてしまわれたようですが。
ナンシーぱくり問題もさておき、長井秀和でもギター侍でも青木さやかでも誰でもいいのだが、こいつら、コンビでもないのに「ツッコミ」なところがどうもいけ好かないのだ。しかも世間に対するツッコミみたいな、スケールのでかいとんでもないことになっている。自称しているかどうかは知らないけど。 そんな芸人ばっかじゃダメなんだ! なぜならば・・・ そんな芸人は「お笑いウルトラクイズ」に出られないんだ! ピン芸人ピン芸人とはいうが、ホントに団体の中で目立つために競うと言うような「大勢の中のひとり」というポジションは苦手のように見受けられる。長井にしろギター侍にしろ。長井秀和は、まぁ、私が学生の時から頑張っていたんでこれは当てはまらないかもしれないが、最初から大物扱い/脅威の新人/鳴り物入りのように拝められるとタフには育たんぞ。誰に対する忠告だ。(私の思い描くタフ=ダチョウ倶楽部むしろ竜ちゃん) いや、下積みの長さなんてこの際どうでもよい。 むしろ下積みの長さや前歴などを前提に、「だからこそコイツはありがたい」と持ち上げる風潮が、奴らを増長させるのである。幾多のお笑い芸人とともに必要以上に前に出て行こうとするようなハングリー精神を失わせていると思うのだ。(私の思い描くハングリー精神芸人=ダチョウ倶楽部むしろ竜ちゃん) そういった意味では、今いちばんお笑いウルトラクイズ向きなピン芸人は猫ひろしなんだろうな。前に出て行くハングリーっぷりがあるのかわからないが、大勢の若手芸人群集の中からたけしにいじられる回数も多そうだし。
あと、前も書いたが「毒舌需要」の高さは一体なんなのだこの国。 おまえら「泣き」の次は「毒舌」か。あ、「説教」ってのもあったな。ホンネの部分、という意味合いでこれらがウェルカム状態になってるんであろうが、ホンネとかあけすけというものはとても下劣なものなので、テレビなどで見受けられるそれはテレビ用に加工された「擬似ホンネ」「擬似あけすけ」なはずなんだが。 いつの間にやら「擬似ホンネ」のほうが「ホンネ」より下劣になっているからいかんともしがたい事態である。擬似精子だからといって中出しバンバンやってるビデオって、やっぱり内容は下品だしなー。喩えが正しくないかもしれないが。つまり、擬似となると調子に乗る奴がいる、ってことが言いたかった。
これから年末だ。若手芸人大集合みたいな番組も増えることであろう。そういう場でどう立ち振舞うんだろうか、今年はやったピン芸人の方々は。今更竜ちゃんの様に立ち振舞われてもそれを目撃するのがつらいなぁ。まあ、それ以前にギター侍はそういう番組には出ないとかいうセレブ気取りなスタンス取りそうな気もするが。
あと、CD買うなよ、ギター侍の。なんで必ず買う奴がいるんだか。
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2004年12月12日(日)
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