おこしておきたい、おそくまで、でもコワイ夢見んぞ! |
先週はがんばって3日間も日記を更新したのに、今週はまた滞っておりました。ちょっと気を抜くとこの有様。ホントによくないです。 先週は秋田に出張に行っておりました。・・・いや、先週だけじゃないよ。 よく考えたら私は、台湾以降の旅記録を一切書いていないではないか。何自分を甘やかしているのだ!この糞ったれの糞ったれの糞ったれ野郎・・・淫売屋!・・・と久しぶりにセリーヌ風に自分を叱って、書いていない出張先について書き出してみよう。
10月15,16日 名古屋 10月26,27,28日 熊本 11月6,7日 いわき 11月11,12日 秋田→仙台 11月15日 宇都宮 11月17日 豊川
・・・これはなんかのバンドの全国ツアーなのか。いや、違う。 俺の出張だ。でもね、俺の給料以上の金額を出張費にしないで欲しいの。破産しちゃうの。で、来週もとりあえず出張決定。 北海道かもしれないらしい・・・もしそうじゃなかったとしたら豊川だけど。
というわけでこれからしばらくは溜まりにたまった出張紀行文を重点的に書いていこうと思う次第です。 ああ、私は紀貫之になりたいんだ。できることならば旅だけしていたいんだ。んで紀行文を書いていたいのだ。そう言った意味では今の仕事はありがたいお仕事なんだが。 しかし、紀貫之は女を装って旅日記を書いていたようですが、私は男を装って書くとしようか。いや、作業着旅ガラスな時点で装ってるも同然か。
と、書いておいてなんだが、今日書くのは昨日の夢の話だ。 他人の夢の話などおもしろくもなんともない、というのが世の常なので、「夢の話なんか書くンじゃねぇ、俺!」と思うのですがあまりにも怖い夢だったので記しておきたいのです。 そもそも、私は高校の時からよく金縛りにあうのです。金縛りというのはだいたい5時くらいまで起きていたときにあっていたので、極度の疲れが原因なのだろう。(当時で言うと、「パワーロックトゥデイ」を最後まで聞き終えて就寝するときによく金縛りにあっていた) 他人の金縛りというのがどんなものなのかイマイチわからないのですが、私の場合は「誰かが上に乗っている→顔に鼻息をものすごく感じる→目を開けようと頑張るが全く開かない」というのが王道パターンで、高校くらいの時はなぜか「私の上に乗っているのはバイオハザード(ゲームではなくバンドのほう)の人なのだ」という認識がありました。実家で寝てるっつうのに。外人が乗るわけないっつうのに。おそるべし処女の妄想。(ジョン・ゾーンの「処女の臓腑」と似て蝶、字面だけ)
最近はめっきり金縛りにあう機会がなかったので油断していたのですが、昨晩は久々に金縛りにあったのでした。自分でも金縛りにあうのは浅い眠りの時だけ、そして顔に感じる鼻息は自分のモノとわかっていたので、金縛りが始った瞬間に「この鼻息は自分のだ、誰も乗ってない乗ってない」と自分に言い聞かせたのです。 それでも体感する鼻息は荒くなるばかりなので、「やめてよ、わかってんだからやめてよ!」と自分では必死で叫んだつもりでした。毛布を頭までかぶってたんだが、あまりにも体にズシンと重みがくるので必死で目を開けようとしてもまったく開きやしねぇ。 ぐるじい・・・ 早いとこ目を開けてしまいたい・・・ と思っているうちに、目が覚めて、ぱっと目を開く。 その私の目に映った光景は・・・
!!!!!!
・・・・なんと俺の上に男が乗っているよ・・・
マ ジ か ! ?
ウ ソ だ ろ う ! ?
しかもうちのマンションの奴だ。俺の2コ上の奴だよ。 思わず「なんで!?」と叫ぶ。「どうしてここにいんの!?」 男もビックリしたようで、「なんで目が覚めるんだよ今日に限って!」と言い返される。しかも下半身は丸出しだ。 あまりのショックに抵抗もなんもできやしねぇ。 自分が何を口走ったかもわからず、窓の外を見れば明け方だ。 親が起きてくる時間なのでとりあえず「早く帰ってくれ」と頼むと 「(うちの父親が)会社に行った後、母親の目を盗んで家を出ればばれないから大丈夫」 などと呑気なことを言われる。 なんだよそれは! 夜這いやってる奴の言う事かよ! というかいつもやってたことなのかよ! 確かに、最近は金縛りにあっていないとはいえ、私は普通の人よりも金縛りに会う機会が多いほうだ。今までは自分の鼻息だと思っていた息も、この男のものだと言われればそれまでである。
何がなんだかわからないまま、そういえば生理がずっと遅れているんだよな、ということを突然思い出す。そしてはっとして男の顔を見た。 こいつ・・・! 俺、ヤダヨ、身に覚えのない妊娠なんて・・・!
とよんぼりしているうちに部屋の外から親の声が聞こえてきて、その男を外に出すわけにも行かず、あたふたしてとりあえず部屋の鍵を締めて親が入ってくるのを防ぐ。 すると、外から 「もう、××くんもいるのわかってるんだから、いいのよ今更隠さなくて」 という親の言葉。
・・・・・・・俺の親はいつからこんな解放的になったんだよ! ウソだろ? いったい何が起こってんの?
そして男によって部屋から連れ出され、なぜかリヴィングで両親と対面だ。 ああ、もうすべてが終わりだ。なんで自分がそう思うのかもよくわからない。でもなにもかもが終わったのだ。 そう思ったとたんに頭の中が真っ白となる。 それ以降はもう何も覚えていない。
病院から退院して、その帰りにレストランに寄ると親が言う。 なんで入院していたのかもわからない。 しかし言われるがままにレストランに行くと親戚やら会社の人やらなにやらたくさんいるではないか。 ああ、俺の上に乗ってた男の両親もいるよ。 そして「もう、××もね、結婚式の招待状の返事待ちまでしてるのよ。式場は横浜の○○ってことろで・・・」といきなり語られる。 「私、結婚するつもりないですよ。何言ってるんですか」と抵抗するが、「それはだめよー、こないだ新居だって見に行ったじゃないのー。」と言われるわ、会社の人には「××さんの同級生の人って、俺の大学の後輩なんだよ。ものすごい奇遇なんだよ〜」と得意満面に話される。 いつのまに結婚とかなってんだ。 俺、まったく知らないんだけど。 まったく知らないついでに相手の母親からこんなことまで言われる。 「おなかが大きくならないうちに式はあげなきゃダメじゃなーい」
・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ハァ?妊娠してんの?誰が?俺が?
しばし呆然とするが、我に戻り「いや、子供とか一生産むつもりないんで、今からでも中絶しますわ」と必死で抗議した。 すると、今度は「ダメよ!もう時期的におろせないでしょ!」との答えが。
再び頭ン中真っ白
隣に座るいとこに、恐る恐る「今日って何日なの?」と聞く。 いとこは不思議そうに携帯を見ながら答えた。「3月20日、春分の日じゃん」
なんで4ヶ月も記憶がないの?俺。 なんで記憶がないのに、皆は普通に4ヶ月過ごしたような顔してんの? 記憶がないのに子供とか産まなきゃいけないの? いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ そんなのは絶対いやだ。
そう思うと自然と涙が溢れてきた。 私は、悪い夢の中にいるのだ、と自分で思った。 夢というか、向こう側の世界に連れ込まれてしまったんだ、と思った。 泣きながら「向こうに帰りたい」と言う私に皆動揺する。 が、この動揺にまともに対応していたら夢の中から帰れない気がしたので、 必死で目よ開け、目よ開け、向こう側から帰れ、向こう側から帰れ、と自分に念じた。
・・・・・と、その時、目がぱっと開いた。 汚い自分の部屋の中だった。 かけっぱなしで寝てしまったトーキングヘッズがリピート演奏されていた。 しばらく動けなかった。 胸や肺や肋骨辺りが妙に痛む。 再び同じ夢を見ると怖いので、麦茶を一杯飲んで、電気を点けたままもう一度眠った。
ほんとにアレは、単なる夢だったのかなぁ。なんか、向こう側にも「私」がいて、その「私」とこの私がクロスオーバーしたんじゃないのかなぁ。 なんて汚染値、否、おセンチなことを考えてしまうくらいリアルな夢だった。 だとしたら、今頃向こう側の「私」は大変なことになってんだろうよ。すまんの。 ま、夢以外のなんでもないんだがな。 いやしかし、俺ってほんとに結婚願望ないんだなぁ。夢占い的には「願望の裏返し」などと言われるのかもしれないが、夢ン中でも「するつもりはない」って声張り上げてたからこの気持ちは筋金入りなのだと思う。
で、今日もまだ胸が痛かったので振休してもうたのだった。 昼間は痛くなかったのに、また痛くなってきた。おーこわ。もう懲り懲りです。
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2004年11月18日(木)
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