たかじん・セイン |
そういえば、ヴィッテルのCMにデビッド・バウイー(高野拳磁風発音)が登場しておりますね。 まさかダイアモンドの犬までテレビ画面に登場するとは。初めてこのジャケットを見た時は素直に気持ち悪いと思ったものです。素直にアイム・ソーリー。 そして懐かしのロッキンオン図書館講座で、井上貴子の回にデビッド・ボウイ特集をやってたのだけど「1984」のビデオの、ボウイ流解釈による早着替えというのがおもしろくて忘れられません。あのビデオはどっかで見れないのかなー。 それで思い出したのだが、うちの近くに「ハンキー・ドリー」というモロな名前の美容院があることにこないだ気づいた。店頭に飾ってあるのはティン・マシーンの頃と思われる写真なんだけど、なんだか理容室の入り口に貼ってある男性モデルのカチッとした写真みたいだったなーちょっとまぬけ。タイに行ったときにも、向こうの理容室だか美容室の前にタッキー&翼の写真(おそらく明星あたりから引き伸ばしたものだと思われる)が貼ってあって、「あータイでは理容室の男性モデルカット写真はジャニーズなのか、ジャニーズもまぬけだなー」と思ったもんだ。 しかし、まあ、この美容院の店長は「自分の店を持てたら、名前は絶対デビッド・ボウイもので行くぜ!」と長いこと心に決めていたんだろうなーで、念願叶って「ハンキー・ドリー」順当だと思います。ステイション・トゥ・ステイションだと限りなく段カット(最近見ない)しかしない店っぽいからな。なんとなくだが。スケアリー・モンスターズってのも、突拍子もない髪形にしかしてくれなさそうでよくない。 ちなみに私も、消失してしまった「続・戯れ言」(この日記の前身)には書いたんだが、50歳になったら小さなスナックを持ちたいと言っておりました身分でございます。今はそういうのを持ちたいという気持ちもあんまりないんだけども。だってママって呼ばれる柄じゃないからなぁ。 でも名前付けるとしたらどんな名前がよいのか。結構悩むもんだ。スナックでもバーでも頭の中に浮ぶのは「たかじんnoばぁ〜」ばかり。恐るべき発想能力の貧困ぶり。バーテンにはトミーズ雅が、そしてアホの坂田(ブリーフ姿)が常連でいる風景しか・・・
と、そんな「自分の店を持つ」という発想がサッパリ出来ない私であるが、「魂(と文章形態)の姉妹」であるつかぽんがなんとバーの主になるという。 こーれーは行かないと。「つかぽんnoばぁ〜」でも「つかさママ」でもどっちにしても語呂がいいしね! わやさんに連れられて、パフェ対俺の後に、つかぽんnoばぁ〜である「紅蜥蜴」へ。 渋谷から原宿へ続く明治通りを久々に歩いたが、なんかもうこのへんは苦手どころじゃないなー棲息地を大きくはみ出してしまったはみだしっ子(三原順)になった気分。高校時代〜大学前半まではバイト代握り締めて来ていたものだが。いや、逆か。ここらへんだけが世界の中心だと信じてやまない人たちの棲息地なのか。みんな矢沢あい、好きなんだろうなー私は紡木たくのパチもんのような絵を描いて、紡木たくのバッタモンのような不良が出てくる話を書いていた頃の矢沢あいしか知らなかったので、この人は今でも好きじゃないんだけど。読まず嫌いかもしらんが。 紅蜥蜴はそんな「お洋服至上主義」の方々の棲息地にありながら、風情のある建物の中にひっそりと存在。こういうとこを「都会の隠れ家」というのかも、と思う。なぜならば辿り着くまでにこれでもか!と同じ場所をぐるぐるさまよい、最終的にはつかぽんに迎えに来てもらったからなんだけど。 もう、私の抱く、「バー=たかじんnoばぁ〜」という発想、すべてひっくり返されるような店でございました。当たり前だが。おしゃれなんだこれが。トイレがスマートでフィット感覚溢れてるんだわこれが。 実は今回はこまひこさんがマスターを務める「駒蜥蜴」の営業日なんだそうだ。あら、違ったのね。でもこまひこさんに作っていただいたお酒はンマかったっす。 この日は何かにつけて犯罪の話が飛び出した日だったなーみんな「マーダーケースブック」買ってるのかよ!と言うほど。嘘。外国の大量殺人の話なんか一回もしてなくて、日本の猟奇的殺人の話ばかり。猟奇的殺人というか、北関東あたりの土着的な臭いがプンプンする殺人の話(愛犬家連続殺人とか、八木がしゃしゃり出てた事件とか、狭山事件とか、宮崎勤とか)がなんだかしらんが次々に。最終的には東電OL殺人事件の話に落ち着いたけど。 ああ、私信ですがアフリカケンネルというふざけた名前の店で起こった「愛犬家連続殺人事件」は角川文庫から文庫本出てるので是非読んでみてくださいよ、ホントにキチガイすぎて笑うから。 併せてナンシー関の「信仰の現場」に載っているブリーダーショー潜入レポートも読んでみてください。ペディグリーチャム買ってるような人間ってほんっとバカなんだなーと思うから。
そうそう、この日のBGMはやしきたかじんではなく、こまひこさんのご趣味なんであろう、デビッド・ボウイでした。 おお、今日の日記はうまくまとまった! 最後にうちの近くには喫茶ツェッペリンという名前で、ちゃんと飛行船の絵も描いてあるのにメニューが「生姜焼き」(店頭のボードに汚い字で書き殴ってあった)という不思議な店もあると書こうとしたがやめておく。
(そして今、デビッド・ボウイ来日中なのか。これまたタイミングがよろしいようで)
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2004年03月09日(火)
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