パフェ・ドント・プリーチ |
魅惑の金曜日。泥酔。 何度同じ過ちを繰り返せば人は大人になれるのだろう。 今回もいつもと同じように電車乗り過ごし、ハッと気づいたら秋葉原なのだった。うわー東京駅を2駅も越えてやがる!・・・戻らなきゃ!・・・ と、思ってまごまごしているうちに電車は次の駅、すなわち御徒町へ・・・と思ったら「次はー神田ー神田ー」のアナウンス。 自動的に東京駅へ戻ることに成功したのだった。
って、私は確か、蒲田から京浜東北に乗ったはずなんだけど・・・大宮方面に・・・しかしアキバで気づいたときになぜ私は3人がけのイスに横たわっていたのだ・・・?
というわけで家に帰って眠るも、気持ち悪いのなんのその。 しかし、この日は私にとって、避けては通れぬ「巨大パフェVSヤツザキ」の大事な一戦の日なのだった。 私は普段、あんこ以外の甘いものにはなかなかトライしない人間なのである。チョコレートもなかなか気が進まない。いや、正確に言うとチョコレートアイスがまったくダメなのだ。 少し話が逸れるが、チョコレートに関して前から不思議なのは「俺、甘いものが全然ダメなんだよね!」という男は多いけど、彼らって決まってアイスを食うとしたらチョコレートアイスを食うよなー。うちの父親もたまに、ほんとにごく稀にだが、家族によかれと思ってハーゲンダッツのアイスを大量に買って持ち帰りしてくるんだけれど、その8割がチョコアイス、チョコバーの類でうちの家族的(女系家族)には評判が悪い。いつも残りの2割のフローズンヨーグルト類に人気が集中するのであった。 いや、まあ、まったくダメって言ったけど食べるけどね。 チョコ話はいいとして、甘いものになぜ気が進まないのかというと「途中で飽きるから」なのだった。甘い関係なんて長く続かないってば。 って、これは焼肉でも一緒なんだけど。いや、焼肉に限らず私の場合はすべての基準がこれなんだけどな、仕事も趣味も恋も(自分で書いといてオエ)な。飽きて面倒くさくなってしまうのな。飽きるまでは極限まで執着するけども(あーこれ食べとかなきゃ勿体ねえよ、あとで絶対後悔するよ、など)、一回見切りをつけると「もういいや、ヤメヤメ」と思った途端にさっきまでビクビクしていた「あとで絶対後悔するよなーああー」ってのなんかカケラも思わないのだった。 ま、そういうもんである。 しかし、一年に一度くらい思い出したように「甘いものを極限まで貪り食いたい」衝動に駆られることがある。まあ、焼肉ウェーブみたいなもんなんだけど。 それでもパフェを食べたい!という発想に至る事はなかなかなかったんだが・・・ 水曜日、会社の屋上でぼーっとしていたらなんだかパフェに負ける気がしなかったのである。勝てる気がしたのである。 もう、それはマホメッドがアラーの神の啓示を急に受けたかのようなレベルで、急に「あー今私は、パフェに負ける気がしねぇんだよ!」と思ったのだ。 全身がブドウ糖をwell歌夢で待ってやがる!・・・乳酸上等だと!・・・ というわけで、るっぱちゃんに電話して「どこでパフェが食えるかわかる?」と問い合わせたが、るっぱちゃんの教えてくれたシャノアールでは俺の敵にとって不足ナシのパフェが置いてなかったようなので、なんとか敵を物色した結果見つけ出したのがこいつ。
この写真ではなかなか大きさがわかりづらいが結構でかい。 そしてフルーツがこれでもか!というほどてんこ盛りなのだ。 というわけでこれと格闘してきました、in渋谷。セコンド・わやさんで。 格闘前日に酒飲みすぎて気分悪いとはなんたる不覚! しかしそんな食欲減退の私の手の内をわかっているのか、スイカのBREEZEが心の中を通り抜けやがるのだった。もう、この香りの瑞々しい事この上なし。 さらに口に頬張った瞬間から広がる甘さに、思わず 「くだものって、おいしいんだね」 とみつをっぽい(実際はどこもみつをっぽくないけど)ごく当たり前のことを口にしてしまい、わやさんのほうが激☆照になってしまう始末。 このパフェーの素晴らしかったのは、現代のパフェの悪しき風習である「下のほうをコンフレークでごまかす」という方法が一切使われていないところである。そしてアイスはこれまた瑞々しく、さっぱりとしたカシスのアイスという憎い心遣い。パフェに無理矢理押し込まれたプリンに最初は翻弄されたものの、このカシスアイスのおかげでまったくしつこくないのだった。 そして奥の奥に眠るミルフィーユのカリカリしたところ(名前知らない)とまったく穢れをしらない(ほかのイチゴソースなどに奇跡的にまみれていないでそこに存在したのだ!)バニラアイスには古谷一行でなくとも「君はそんな体をしていたのか!」と叫びたくなること請け合い。
ひとつのパフェに詰まったポップでカラフルな物語に、最後まで飽きることなく戦うことができたのだった。いや、嘘。最後のほうはいっぱいいっぱいだったけど。でも、渋谷西村のデラックスパフェはポップ職人の為せる技!
というわけでパフェ道もなかなかイケルことが判明したので、次のポップ職人パフェとの戦いにも是非旅立ちたい所存。 最終的には東京駅八重洲地下街の「大使館」と戦うしかないのか・・・
というわけでつかぽんnoば〜の話は次回
|
2004年03月08日(月)
|
|