かっこいい(?)、見たことないよな三十路ジャンパー |
幼少期の頃は誰でも「学校ゴッコ」「特殊戦隊ごっこ」「お医者さんごっこ」などをやったもんだと思いますが、私がよく従姉妹とやっていたごっこといえば 「まいっちんぐマチコ先生ごっこ」 「いなかっぺ大将ごっこ」 「愛の若草物語ごっこ」 の三本柱が定番でござんした。いなかっぺ大将は再放送でやってたんだよな。まあ、だいたいそういうごっこをやる時は「役決めに熱心/主導権握りまくり」な人がいるもんだが、従姉妹とごっこを展開する場合、必ず主導権を握っていたのは私の一歳上の従姉妹でした。その従姉妹に振られていた役は「ケンタ」「ニャンコ先生」「ジョー(次女)」だったんだ。もちろん従姉妹自身は主役・ヒロイン級(「マチコ先生」「おハナちゃん」など。いなかっぺ大将に限っては主役の大ちゃん役ではなかった)の役しかやらないわけで。その従姉妹の妹なんか悲惨だったよ、まいっちんぐマチコ先生ごっこで振られていた役は山形先生だったからな。。。うちの妹はカメという。。。 若草物語ゴッコのときは、うちの従姉妹群は皆年子なので、その主導権を握っていた彼女は一番年上だからメグ役なのが順当なのだが、「私はかよわいベスにぴったりなの!!」と言ってきかず、ベス役に当てはまるはずの彼女の妹(山形先生役やらされた従姉妹)と取っ組み合い、泣かし合いのケンカにまでなっていた。なぜ泣かなきゃいかんのだ、若草物語で。 その後のわたしの「ごっこ」遍歴は、小学校で20分休み、掃除の時間、学校帰りの遊びの時間すべてを「不倫昼メロごっこ」に費やしたくらいで終わってたんだが、大学のときにちょろっとやってた演劇も広く言えば「ごっこ」みたいなもんだったと言えよう。そんときは私が脚本書いたり役割り振ったりしてたから私が主導権握ってたことになってるがさ。 ま、社会に出て普通に働く今となっちゃ「ごっこ」も遠くなりけり。そうして皆、大人の階段上っていくんだね、とばかり思っていたんだが。 今週頭ぐらいから武将(毎度お馴染みの、うちの会社のちょっと頭がファンシーな先輩)が急に「かっこいい苗字見つけちゃったぜ」というメールを送ってきたのだった。「阿久津(あくつ)ってどう?ちょっとワルっぽくていかしてるよね」という武将ドーパミン、脳内大量放出(=他人には理解できない)な内容を見た時から雲行きは怪しくなっていたんだが、そのかっこいい苗字を見つけちゃった途端から内線をかけると「はい、阿久津です」と名乗り出しちゃってたのだった!会社の内線だよ?むしろ偽名を別の部にまで無理矢理通そうとしちゃうなんて内戦というべきか。 しかも昨日に至っては、「阿久津さん」、さらにパワーアップしていて 「有限会社○橋工業の社長・阿久津です」 と名乗り出したのだった!「有限会社○橋工業」って、もちろん武将の脳内有限会社なんですけどね。ただ単に○橋市に住んでるというだけの由来の。(ほんとの由来よく知らないけど) そして○橋工業にいる社員構成まで語られてしまったよ。「○○さんが専務で、××が若手社員、それで△△がバイトの美杉君の会社なんだけど、やる気だけはある会社なんだぜ」だって。「専務」役、「若手」役、「バイトの美杉君」役は武将の部署の同僚だった。たぶん勝手に割り振ったんだと思う。 ちなみに美杉君というのも武将が勝手につけた「われがかっこいいと思っている名前」なんだそうだ。この「バイトの美杉君」も昨日はうちの部署に来てたんだけど、「うちのバイトは働き者ですから」と武将、あ、違った阿久津さんがいろんな人に売り込み、「美杉君」は困りながら「はい、バイトの美杉です」と名乗らされてた。とっても苦笑で。 あまりにも○橋工業の話が長いので「ねーなんでそんなに『ごっこ』が好きなの?」と思わず聞いたら、ひどく落ち込み「もう犬塚(武将限定の私のあだ名)とは口きかない」とまで言われた。 でもその後も普通に○橋工業の話きかされたし、ゴミ袋をマント状にはおって駆けずり回ったり(黒母衣衆、赤母衣衆ごっこらしい。よく知らないけど「われ、いい遊び思いついちゃった!」とか言ってた)、発泡スチロールを2個肩に乗せて「ガンタンク」と撃ちまくったり、口でネズミ花火のマネを得意げにやったり、相手がリアクションに困ることばかり3時間くらいして帰っていった武将、あ、違った、阿久津さん。(ちなみに阿久津さんはちょっとワルなので語尾に必ず「ぜ」がつくらしい。ワル?)
武将、もうすぐ31歳なんだけどなぁ。
※「阿久津」という苗字はなんか戦闘機マンガからひらめいたらしい。 ヤンマガの「代紋TAKE2」から取ったのでは?という説もあり、きいたところ 「われ、そんなマンガ知らない!われはジャンプしか読まないから!」 と言い切ってたのでジャンパー(ジャンプ愛読者)ってことで
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2003年10月24日(金)
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