”物心がついた頃から、ぼくは「可もなく不可もない」あまりぱっとしない人間として、地方都市の片隅の、雑然とした街角の一角で育ってきたのだが、そんなぼくが、リュックをかついで海辺にたどりついたとき、心にどんな烈しい歓びを感じ、どれほど甘い途方もない空想に酔い、生きていく勇気をたぎらせるかを、この世で誰ひとり知っている者はいない。”
電車でぼーっとしながら、宮本輝氏の「星々の悲しみ」という短編集を読んでいて、この文章が妙にひっかかり、何度も読んでしまった。ああ、こんなだったよなあ、と今更にして思うんである。自分が長いこと大切にしてきていると思っていたものは。というよりも、自分が好きになるひとは、こういうイメエジだ。
自分で息をすることのできるひとはいい。 今の世の中、勝ち組みも負け組みも、窒息しそうなひとばかりに見える。
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大学時代の友達の集まりで、友達の友達を紹介されることがあっても、あまり話して違和感のある人って少ない。先日も友達の送別会で、初めて会う人とたくさん喋ったけれど、不思議とすんなり会話がかみ合った。
それに比べると、職訓で同じクラスの人たちとのつきあいは、なんだか不思議だ。バックグラウンドが違うせいか、よく会話がかみ合わない。 なんだか消化不良のまま休み時間が終わって、「ああ、今のってなんか変な会話だったなあ」と思い出して、ふふふと笑ってしまう。 ちょっと前までは、それがしんどいと思っていたけど、最近一人で笑ってしまう。変な人だと思われてるんだろうなあ、まあいいいや、って感じか。 そんな学校も、あと2週間ほど。
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息子を虐待した父親に犬小屋行きの刑 でも禁固10年に比べたら犬小屋30日は寛大すぎる処置だわな。 動物虐待にもこれくらいの刑を課してくれ。
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女性専用車両、実は私あんまり好きでない。 時々男性が間違えて乗ってくるが、「ここ女性車両よ!」とヒステリックに叫ぶおばはんがいて、男性が慌てて謝って電車から降りてしまう、という光景を何度か見たから。 おばはんは悠々と降りた男性の座席にふんぞりかえっている。 あんた、座りたかっただけなんちゃうんかい!!
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