ある大学院生の日記

2001年12月10日(月) なに〜っ.

こんどマクロの特論で発表する論文は,瞬時効用関数の3階の微分が正でなくても,予備的貯蓄が発生するのさ♪という論文で,そりゃまたびっくりである,とおもっていたのだが,Aiyagariさんがすでに S. Rao Aiyagari [1995] "Optimal Capital Income Taxation with Incomplete Markets, Borrowing Constraints, and Constant Discounting", Journal of Political Economy, 103(6), 1158-1175とか,
S. Rao Aiyagari [1994] "Uninsured Idiosyncratic Risk and Aggregate Saving", Quarterly Journal of Economics, 109(3), 659-684で指摘していたことらしい.惜しい人をなくしたのであろうなあ.なんで,この論文としてはどこが新しいんじゃいな,ということになってしまふ.うーん.とりあえずこれをよまにゃ.ま,そゆことで,ミネアポリス連銀はこっち


いやしかし,タリバンというのはよほど追い詰められているらしい.たいへんなこった.「その後」を見据えないで戦争を始めてしまったのがどうの,とか,反テロリズムの名を借りてアフガニスタンに介入しただけじゃないか,とか,なんとか言われているけれども,だがしかし,戦争を始めてしまったということは,それなりにビンラディンなる人物への疑いが濃かったのであろうし,テロの犠牲者へのアメリカ国内世論もあったのであろうなあ(すべて推測).テロリズムの発生となっているもっと根本的な問題といわれているもの,帝国主義資本主義とかいわれているもの,の解決がなければ,アフガニスタンへの攻撃は意味を持たないし,その解決にこそ注力されるべきだ,そもそも,平和のためにテロを軍事力で制圧するのは自己矛盾ではないか,などなど,の,やや平和ボケ−−とまでは言わないが,な論理はややどうかと思う.それなら君がアフガニスタンに行けば,というのはかなり暴力的に飛躍していると思うけど,それはそれとしても,やや拙速な感はあるにしても,ここぞっ,というときに軍事を用いるのは外交手段としてしようがないんじゃないかしらん,とおもう.いつが「ここぞっ」なのか,というのが重要なんだろうけど.「なにがなんでもダメ〜」というのは,論理として美しいとしても役に立たないのではないか知らん,とおもう.うーん.よくわからん.わからんだけに文章がめちゃくちゃなんで,こういうのを読んで考えを整理しましょ〜.



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