ヘレンの日記
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2004年08月11日(水) バリのお盆。

210日に1回来るお盆。
特に何の計画もなく、行く日を決めたが
非常に運の良いことに、見れることとなる。
ヤッタネ!

そうとなりゃ、見なきゃ。
そこで今日の午前中は、町を散策することにした。

朝9時、外に出る。いつもと違うぞ!
休みの店も非常に多く、もの売りもいない。

どの家も、祖先が家を間違えないよう、門の前に
「ペンニョール」を立てている。それに入り口の
門番をする魔人像に黒白チェックの布(善悪調和の意味)
が巻かれ、耳の後ろいは赤いハイビスカスをかけてる。
かわいいな〜。

3分も歩かない内に、正装に身を包み、供え物を頭に載せ
さっそうと歩く女性に出くわす。急いで後に続く。

彼女たちはお寺に入り、お祈りをしてる。初めて見る、お祈りの瞬間。

神の祀ってある祠に、まずお供えものを置き、次に線香をたて祈る。
ところが、どっこい次は下にも同じように(種類は違うけど)
お供えものを置き、聖なる水をかけ、全く同じように祈る。

あ、ガイドさんが言ってた!「善の神にも悪の神にも祈る」って。
そんなことも思い出しながら見守る。

なお、女性たち、たくさんのお供えものを持っている。
どこに行くんだろう? 許可をもらい写真をとったり、後をついていく。

後からわかったが、1人平均して、毎日30箇所お祈りにいく。
それにしても、みんな敬虔な信者。宗教って一体、何だろう?  

午後からは、ツアーに参加。
主人が楽しみにしてた「タナロット寺院」がメイン。

道中、村を通る。農作業中の人たちが、たわわに実った稲を
手で刈っている。なかなか日本では見れない景色に感動。
ガイドさんの粋な計らいで、車を止め写真がとれることになった。

声をかけると思いっきりカメラ目線。あら・・・
作業してる様子が取りたいので、「そのまま、そのまま。作業を続けて」
と声をかける! 結局、作業中の写真を一枚と、ややカメラ目線の人がいる写真を一枚取った。
帰ろうとすると、冗談めいてお金を要求される。

冗談と受け止め、ニコニコと「ノー」と言いながら、車に戻る。
すると主人が「あれ本気で、要求してたと思うよ。
俺、後ろ振り返ったら、ついてきてたし」
おめでたい私は、そこで初めて気づく。そういえば、「農民の仕事は
大変で生活は極めて厳しい」って、別のガイドさんが言ってた。
現実や、悲しい気持ちが襲ってくる。

金銭価値が軸となる社会に、やっぱりバリも向かっている。
そんな気持ちを抱き、「モンキーフォレスト」に向かう。到着!

ボランティアガイドの女性の案内で、猿の餌ピーナッツを買う。
猿に、えさをあげながら公園内を歩く。実は私、バックを
開けっ放しだった。猿はバックの中でキラキラ輝く私の小物に
興味を持ち、バックに手をかける! 「エッ」

お行儀の良い、猿で? かろうじて取られずにすんだがビックリ!笑
慌ててファスナーを閉める。危ない、あぶない。

出口が近づく頃、ショッピングに案内される。「買い物しないよ」
そう言うが、彼女の耳には届かない。日陰の路地に入っていく。
暑い日だったので、日陰だし行くか。

たどりついた先に店員はいない。あれ??
見えてきた。ボランティアガイドとは、ショップをの店員。

「何か、買ってよ」馴れ馴れしく、そう言われたので
フランクに「買わなきゃ駄目?」と応えてみる。
「そういうわけじゃないけど。上司が喜ぶから」
「何か欲しいものがあれば、よその店じゃなくてここで
買うけど、今、欲しいものもないんだ。悪いけど」

そう答える。しら〜っとした空気が流れ出口のゲートに案内される。
いつも味わう、この感覚。買わないことが分かると、訪れるこの間。
正直、辛い。気分を取り直し、今日のメインタナロット寺院へと向かう。

夕日が綺麗で有名なお寺、友達からもお勧めされた所だけあり、本当に綺麗。
少しずつ暗くなり、夕焼け色に変わっていく空が綺麗なのは当然!
それ以上に私が気に入ったのは寺のシルエットが、段々、黒く浮かびあがっ
ていく様子。海に、そして夕日に浮かぶ、タナロット寺院、最高でした。


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