4年前は朝からあいにくの雨模様だった入学式。今年はどうかな、と思ったらすっきりと晴れた。
たまたま仕事の休みが取れた夫も一緒に式に参加できることになった。娘は自分の時は出席しなかったから、と、ひがむかなあ、と事前にお伺いを立て了承を得た。さらに当日一緒に参加しようと呼びかけたものの、拒否された。
そんなこんなで親子3人で学校に向かう。この日のために買ったスーツはどうにも身体になじんでいなくて入学式というよりは七五三のような息子を見て、ついつい顔が緩む。
学校に着くと、たった4年でこうも様変わりするのが世の中。しばしば触れているけれど、父親の姿が多くなったこと!
娘の時はほとんどいなかった気がするのだけど、なんだか、半分は父親同伴というくらいの人数だ。
「まだまだ俺は若い方だな」
夫は訳のわからないことを言いながら会場を見回す。
確かに、娘の時は周りはみんな年上のお父さんばかりで、運動会のときなど、なんかよく分からない優越感に浸っていたようだ。
あたしから見たらどの人もオジサン、に代わりはないのだけど。
(まあ、逆から見てもオバサンに代わりがないのと同じだろうね)
式は和やかに進む。
式の最中、小柄な息子の姿を見つけることが出来ず、入退場の際だけその姿を見ることが出来た。
時折ぐずって泣き叫んだり、大声で騒いだりする下の子たちを見て、何年か前はうちもあんなだったのに、と思うとなんだか胸がいっぱいになった。
式も終わり、各教室で担任の先生からの話を聞き、教科書やら算数セットやらを受け取り家に帰る。
そのあと給料日だし、お祝いだ、と食事に出かけ、買い物をし、夕方家に帰り着くとひたすら教材へ名前シールを貼る。夕飯の支度があるから、と続きを娘に任せ、夕飯後、教科書やらノートやらもろもろのものに名前を書き、翌日の支度を終えるまでずいぶん時間がかかってしまった。
「明日は国語があるんだって。これが教科書とノート、筆箱と下敷き、ランドセルに入ってるからね」
説明すると息子は嬉々としてランドセルを背負い、学校ごっこを始めた。
「ただいまあ。今日は国語の勉強してきたよ」
「お帰り、大変だったねえ」
付き合って答えたら息子が
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