先日、テレビでお花見のニュースをやっていて、花見客にインタビューをしていた。
朝起きがけで半分うとうとしながら聞いていたのだが、その中で、80過ぎのご婦人へのインタビューが耳に残った。
「去年まではお友達ときていたんだけど、死んじゃってねぇ。来年も見られるかしらねぇ」
インタビュアーは
「来年も元気で見にきてくださいね」
と答えていたが、なんとも切ない気持ちになった。
中身はどうであれ、この先、大病もせず、何事もなく無事に生きたとして、あたしもそろそろ人生折り返しに来ている年だ。
明日のことなんて誰にも分からない。
大きな地震がくるかもしれないし、戦争が起きるかもしれない、交通事故にあって死ぬかもしれない。何があってもおかしくないのだ。
毎年桜を見るたび、思う。
あと何回見られるのだろう、と。
どうしてこうも桜は物悲しい気持ちにさせるのだろう、と。
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