午後から雨が降り、いつもなら迎えに来てくれるはずの夫も仕事のあとに飲み会があると言うことで、雨の中、とぼとぼと帰り道を歩く。
雨降りにぼんやりと歩いていると、なんとなく気分が沈んだりして、いろいろなことを思い出したりする。
過去の自分の至らなさ、傲慢さに、関わった人に申し訳ない気持ちになり、ちょっと鬱。
夕食後に軽く飲んで、ちっとも酔えないし、おいしくなかったことで、がっかりしているところに、メールがくる。
「酔ってます?」
「イヤ、全くのしらふ。」
「酒なんて安くてのめれば充分」
「おいしくないとヤダ」
「そんな高いの飲んでるの?しんじらんない!」
「月にしたら、タバコのほうが高いんじゃん?」
「なんか、ずいぶんつっかかってくるね?」
「そんなことないけどなー・・・。気分悪くさせたらごめん」
「イヤ、やっぱり酔ってるんでしょう」
「だから全くのしらふなんだけど。。。てか、そっちのほうがつっかかってきてるような気がするんだけど?」
「イヤ、普通だけど。すみません」
他愛ないやり取りで、お互いに気分を悪くした。
まあ、酔ってはいなかったけど、やっぱり、気分的に鬱だったのは伝わってしまったんだろう。
言葉のやり取りは文字にすると伝えやすいこともあるし、文字にしなければ伝えにくいこともある。
たとえ、どんなに文字で言葉を交わしたとしても、直接会って、その人の顔や、表情や、息づかい、体温を感じて話すのにはかなわない。
1000の言葉を並べるよりもじっと見つめた目が多くを語ることもある。
今、一番直接話したいあなたはここを見ていないと思うけど、もし、今あなたに言葉をかけるとしても、がんばれ、踏ん張れ、やけにならないで、そんなありきたりのことしか言えないよ。
切ないね。
あたしのマイは非通知です。