たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2002年02月12日(火) たとえ、手のひらに乗るような命でも。

クリスマスにジャンガリアンハムスターを買った。
去年、1匹死んでしまって、2匹目になる。
ハムスターは寿命が短い。もって2年がいいところだ。

前に飼ったメスのハムスターは気が強く、全くなつかない。
えさをやるたびに噛まれたり、ケージの掃除のたびに痛い思いをせねばならず、
あまりかわいいとは思えなかった。
それでも娘は初めて飼うペットに大喜びで、一生懸命世話をしていたが、
夏を過ぎ、眠ったまま死んでしまった。

小さな動物とはいえ、やはり命がなくなるというのはかなりつらいこと。
正直二度とハムスターはいやだ、と思ってた。
それが、クリスマスにまた、ハムスターを飼う、といい始め。

結局飼うことになった。
今度はオスで人懐っこい。
最初から噛むという事もせず、すぐに慣れた。
愛嬌があって、見ていて飽きない。
声をかけるとよってくる。
家族みんなにかわいがられていた。

昨日1日中、やたらと元気がいい。
ケージの中を走り回り、滑車を回し、
それはもうめまぐるしく、動き回り、
一体どうしたんだろう、というくらい元気で、
ちょっと心配になる。
前のメスも死ぬ前の日にやたらと元気がよかった。
今日になって、とてもよく寝ている。
ケージの掃除をするために、外に出しても、ちっとも起きない。
あまりの熟睡振りに、「いきてるよね?」誰もが心配した。
呼吸はしている。
生きているのは確かだ。
それでも、掃除が終わって、移動しても、全く動かない。
寒さで冬眠したのか?と、娘が手のひらに乗せ、暖めていた。

「きゃあああ!」
突然娘の悲鳴が聞こえ、
ただ事ではない、と思い見に行くと、
ハムスターが死んでいた。
娘の手のひらの上で、突然痙攣し、目をかっと見開いて、息絶えたのだ。

娘の狼狽振りは激しかった。
何しろ自分の手のひらの上で、命が終わってしまったのだから。

生き物を飼うのは難しい。
命の大切さを知る、とは言うものの、
やはり、命は重いもの。
その重さと向き合うのはとても切なく、つらいものだ。


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うらら |あばら家足跡恋文

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