草も枯れてまっさらになった空き地の真ん中、まっすぐに木が立っている。枝の隙間からは冬の日の光が漏れる。葉をたくさん繁らせていた夏が過ぎ、ただ幹と枝だけとなった姿の、確かさ、揺るぎなさ。あんなふうに自分もありたい。