日々雑感
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駅までの路地にて、植木の手入れをする半被姿の職人さんを見る。
脚立に乗り、大きな植木鋏で松の木を整え、もうひとりが竹箒で落ちた葉を片付けてゆく。鋏を使う音も竹箒の音も、冷たく乾いた空気の中、遠くまでよく響く。その規則正しい音とともに、この一年のうちに降り積もった諸々も、収まるべきところに収まり、余分なものは清められてゆくような心持ちになる。クリスマスソングが流れる大通りの一本裏、これぞ日本の正しい年の越し方かもしれない。
店頭には新巻鮭が並ぶ。年の瀬の匂いする。
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