昨日切った髪にまだ慣れない。目が覚めて、鏡にうつる姿が何かに似ていると思ったら、ゲゲゲの鬼太郎だった。母親から電話。そんなに久しぶりなわけでもないのに、何だか声の印象が違うのに驚いた。人の声も年をとるのだ。ゆっくり、ゆっくりと変わってゆくのだ(そして、あるとき不意に、その変化に気がついたりする)。木々ならば葉を落としても、来年また芽吹くけれども、人の場合は、過ぎてゆく瞬間瞬間がすべて一回切りなのだと、忘れそうになっていることを思い出す。