日々雑感
DiaryINDEXbacknext


2004年10月22日(金) 『ゲド戦記』

『ゲド戦記』を久しぶりに読み返してみたら、もうどうにも止まらない。成人となったゲドが「真の名まえ」を授けられるところを始めとして、いくつかの場面ではほとんど泣きそうになる。仕事の合間にちょっとだけと思って手を伸ばしたのが失敗だった。気がつくと日も暮れている。時代も言語の違いも越えて残ってゆく本というのは、ほんとうにわずかだと思うけれども、『ゲド戦記』は間違いなくその中に数えられると思う。多様な読みを受け入れ、かつ自身は揺るがない、力ある物語だ。

横断歩道の前で、中日ドラゴンズの帽子をかぶり、ユニフォームを着た小学生の少年とすれ違う。阪神もダイエーも見たことはあるけれども、東京で中日のユニというのははじめてである。日本シリーズ、その中日は今日も西武に勝利。少年、おめでとう。これで日本一に大手だ。


ブリラン |MAILHomePage