日々雑感
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週末は北の方の街へ行った。泊めてもらったお宅にて、音大に通う留学生たちと知り合った。チェロが二人、バイオリン、それにクラリネット。そろって二十代に入ったばかり。試験の準備として人前で弾きたいということで、こちらは聴衆役として同席させてもらう。
クラリネットの女の子は、滞独一年目は毎日泣いてばかりだったと言っていた。単身外国へやって来て、楽器という常に自分自身とぎりぎりのところで勝負せねばならぬものに取り組んで、落ち込むことも、辛いことも多かったろう。けれども、これが自分の楽器だというものを持ち、投げ出さずにしっかりと手にしている。「決める」ということの強さを感じる。ときに迷うことがあっても、決めて、信じて、実行する。その積み重ねが彼女たちの芯をつくっている。
夜にはいっしょにバーベキューをして、山ほどのソーセージと玉ねぎを食べた。皆食欲旺盛。たのもしい限り。
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