日々雑感
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2002年04月25日(木) 明け方の悲しみ

夜明け前、目が覚める。外が明るくなっているのがカーテン越しに透けて見えるけれども、太陽はまだのぼっていない。静かだ。時折聞こえる鳥の声や自転車の音が、やけに大きく響く。こんなとき、なぜだか決まって、ひどく悲しくなる。

夕方がどこか感傷的であるのに対して、朝はもっと静かな感じがする。しんとした悲しみ。何か遠くにあるものが、ふと見えてしまったような、深く広がっているものを垣間見てしまったような。

朝は、そうした世界と回路がつながりやすいのだろうか。いろんなものの気配が、まだ薄い時間帯。夕方は人の中の寂しさ。明け方はひとりきりの悲しさ。

夜、良いニュースを聞く。5月26日のNHKアーカイブスで佐々木昭一郎さんの「川の流れはバイオリンの音」を放映するらしい。ものすごくうれしい。さっそく手帳に赤ペンで書き込み。


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