日々雑感
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2002年04月26日(金) 幾何学模様の夜

夜、ライブへ行く。「手描きの幾何学模様の夜」と題された、トルコ・バルカン・アラブの楽器のコラボレーション・ライブだ。

場所は池袋。住所を頼りに会場を探すが、迷ってしまう。池袋はちょっと中へ踏み込むと迷路のような路地になっているのだ。コンビニの店員さんに道を尋ね、開演時間を過ぎた頃に何とかたどり着く。

演奏陣は4人。サズ、タンブーラ、カヴァル、ダルブッカ、バイオリンといった楽器を用いつつ、トルコやギリシャ、マケドニア、あるいはユダヤなどの音楽が演奏される。それぞれのリズムや楽器の音色が絡み合い、一体となって生まれてくる空気、うねり。「聴く」というよりも、その場にまきこまれるという感覚。音楽とは「場」を作り出すものだということに改めて気づいた。明りを落とした小さな部屋の中で、4人が作り出す世界に引き込まれる。変拍子の曲が多いのだが、それがまた奇妙に心地良い。

1時間半ほどがあっという間に過ぎる。演奏を終えたメンバーと(みんな、とてもカッコよかった)少しだけ話をしての帰り道、歩きながら思った。もっといろんな音が聞きたい。音がうまれてくる場所に居合わせたい。

金曜夜の池袋は、新歓コンパなのか、大学生らしき集団の固まりがあちこちに出来ている。喧騒。その中をぬって駅まで歩く。ひとり頭の中は変拍子。


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