日々雑感
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2002年04月11日(木) 夕方、カラスが鳴く

朝、目が覚める。外はまだ薄暗い。布団に入ったままぼんやりしていると、外から「コアラー、コアラー」という声が聞こえてくる。何で「コアラ」を連呼してるんだろうとその声を聞きながら、ああ、これはカラスだと気がついた。寝起きは焦点があうまでに時間がかかる。

夕方の夢を見た。どこかの部屋の窓から、日が暮れてゆく街を眺めていたのだ。空の色や街の色はだんだんと明るく、部屋の中は暗くなってゆく。あれはどこの街だったか。行ったことはないはずなのに、なぜかなつかしい気がする街。そういえば夢の中でもカラスの声が聞こえていた。夢の中とこの世界と、両方をカラスの声がつないでいたのかもしれない。

用事だらけの日。たくさん電車に乗って、たくさん歩く。歩くたびにカバンの中の荷物も増えてゆく。やるべきことを、ひとつずつ確実に片づけていくというのは良い気分だ。途中、喫茶店に入って一息つく。いろんな人が行き交っているのが窓から見えるけれども、みんな、何か急いでいるような感じ。春は空気がざわざわしている。

夕方、またカラスの声。一瞬わからなくなる。ここは、何処か。


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