日々雑感
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2002年03月13日(水) 春の苦み

菜の花の辛し和えを食べる。かすかな苦味。菜の花は春の味という気がする。

春のものには苦味があると読んだのは、どこでだったか。たしかに、菜の花もふきのとうも苦い。つくしはどうだろう。食べたことはないけれど、やっぱり苦いのだろうか。

春、つくしを見つけると、ほんとうにうれしかった。温まった土の中から、あるいは少し湿った枯れ草の陰から、まだ小さなつくしが覗いている。北のほうでは、桜が咲くのは遅い。つくしが顔を出しているのを見つけて、ああ、春が来たなあと知るのだ。潮の匂いが強くなる。漁船の音が聞こえる。

菜の花、ふきのとう、もう少したてばワラビにタラの芽、小さい頃はどれもその苦味が苦手だったけれど、今はしみじみおいしいと思う。春の苦味の良さを知るには時間が必要ということか。



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