日々雑感
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2002年03月07日(木) 光の道

隣りのアパートに住む友人と渋谷で食事。ビルの30階にあるお店で、大きな窓からは六本木方面の夜景が見渡せる。無数の灯りがずっと向こうまで散らばっている中で、それでもどこに道があるのかはわかる。道なりに並んだ灯りのうねり。

道ができる。何もなかった原っぱに、だだっ広い土地に、道が出きてゆく。今、自分が歩いている道は、必ず誰かが歩いた道なのだ。道がつくられてゆくということ。不思議な気持ちで眺める。

地元では、夜に高いところへ行っても灯りはまばらにしか見えない。原っぱや海や森が黒々と広がり、灯りがない部分のほうが圧倒的に多い。そこでもやっぱり、道なりに灯りの帯ができていた。闇の中に道が浮かび上がる。ある夏の宵に眺めたときは、夜空にかかった天の川とちょうど同じ形をしていると思った。

友人といっしょに帰宅。また彼女の家で風呂を借りる。今日の入浴剤はいつもと違って、湯船に何か光るものが浮かんでいる。どうやらラメ入りらしい。風呂から上がってタオルで拭いても、顔やら身体やら服やら、いたるところで青いラメが光っている。払い落としたつもりでも、光線の具合が変わるとまた光る。ラメ、おそるべし。青い小さな光をくっつけたまま眠る。


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