2006年01月23日(月)/やりとげた監督/ヴェンジェンス/報仇 |
私の昨年の主な記憶といえば、ショウブラ映画のことなのでいくつか自らの言葉でつづってみたいと思います。
今回はヴェンジェンス(原題・報仇)です。 作品の内容に触れる前に、この作品の監督である張徹氏について私なりに好き勝手に記しておきます。
基礎的なことについては以下キングレコードさんのページをご覧ください。 ショウ・ブラザース列伝 チャン・チェ監督
さて導演(監督)の作品を実際に拝見してみますと、男子同士の人間関係の描写において少々いきすぎとも思える表現が散見されるため、私の心の琴線のある部分に抵触します。当日記をご覧になっている一部の方の琴線にも恐らく差し障りがあると思います。用法を誤りつつすっきりしない言い方で申し訳ありません。ともかく、遥か30年程前にすでにあんな大変なことにしてしまった張徹導演には驚きを禁じえません。
「あんな大変なこと」を少しご紹介いたしますと、 1.血!暴力!男同士! 2.上記信念に基づき、お気に入り俳優を使ってやりたい放題。 3.敵も味方もその他大勢も大虐殺。 4.飛び散る血しぶき。のたうつ肉体。 5.しかも気に入り俳優ほど作中で酷い目に遭いがち。 6.登場する女子はかわいいが、わりとどうでもいい扱い。あるいは全然出てこない。
まあ、こういった具合です。第一項目の後半部分に多少語弊があるようなそうでもないような。夏冬の海辺祭りに集ううら若き女子に紹介して是非反応を見たいような見せてはいけないような。張徹作品は当時アジア各国で大人気だったにもかかわらず、日本には入ってこなかったなんて残念なようなそうでないような。 重ね重ね、30年前にすでにこんなことにしてしまった張徹導演には全く頭が下がります。大好きです。どうしたらいいのか。
報仇は、そんな張徹導演がやりたそうなことを全うし尽くした素晴らしき作品なのです。
続く
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