2003年07月10日(木)/毒キノコ(以下略)/蒼き狼 |
昨日の不謹慎感想の続きです。不謹慎とか称して本性をあらわした途端に登場人物を萌えキャラっぽく扱っていて大変よくない傾向であり、こういうのは感想とは言わぬ気が。
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お勧め人物単体編その2:
ベルグタイ 鉄木真の腹違いの弟。同腹の兄ベクテルがいたころは、兄の影響なのか鉄木真に反抗的だったが、兄が亡くなるとあっさり鉄木真に従うという主体性のなさそうな感じ。血族の他の者に比べると、作戦の遂行等にわずかに疎漏があったゆえに、鉄木真内で駄目な子エントリーされたかと思ったら、途中から全く登場しなくなってしまう。ないがしろにされている感じがたまらぬ。心に沁みわたるヘタレぶり。よもや行間で読者が知らないうちに抹殺されたのでは?と思って心配していたら、最後の方でちょっとだけ名前のみ登場。ああ、いたのか。この存在感が希薄な様子が美味なわけですよ。わけですよって言われても。
耶律楚材(やりつそざい) 世界史にも登場する契丹王族の末裔。契丹人だが金朝に仕え、漢族の文化風習にも通じる知識人。オゴタイ・ハーンの時代には宰相となり活躍する彼も、成吉思汗時代のこの話ではまだ占い師。占いが外れたらどうするとの成吉思汗の問いに、「可汗が欲するなら死を与えよ」などと返したりする、潔く爽やかな人柄が魅力。基本的に素朴な武辺者ばかりのモンゴル陣営に文化の風を吹き込む。 成吉思汗にあだ名をつけられた人その2。成吉思汗のあだ名問題については、稿を改めて綴りたい所存なので今はおく。
お勧め人物(複数(・・・)):
ジャムカと鉄木真 (固有名詞の順序や間に入る演算子(+、&等)は任意でどうぞ) ジャムカはモンゴルの有力氏族ジャダラン族の長。まだ力の弱かった頃の鉄木真が妻をさらわれた時ジャムカを頼り、彼の助けもあって妻を取り戻したのを皮切りに、利用したりされたりして最終的に敵対関係となり、鉄木真が勝利することになる。盟友でありライバル同士のお二人さん。 「蒼き狼」にそういう記述があるわけではないが、始めに二人が協力関係にあった頃は、大変仲がよろしかったので臥所を共にすること半歳に及んだりしている。ここでのポイントは、鉄木真の方はさらわれた妻を取り返したばかりだというところであろうか。いや、おそらくは、仲良しの友人同士は寝所を同じくするというような習慣があってそれに従ったにすぎないのだろうとは思うのだが。さらに、「蒼き狼」とは関係ないが、ゲーム「チンギスハーン4」のジャムカの顔グラフィックは、智謀に長けた策略家風の美形キャラであることも申し添えておきたい。 あと、ハリーさんは、私がこういう話をしたときに、テムジャムとか即座にジャンル名を作成し提案してくるので素晴らしく頼もしいですとても困ります。韻を踏まれても。韻とかそういう問題ではない。
というわけで、続きは次に回します。テムジャムの説明が長すぎです。
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