過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2003年07月09日(水)/どちらにしろ、毒キノコにあたったとしか思えない。/ 蒼き狼

これからは蒙古で不謹慎なことをやるつもりだと何気なく表明しているわりに、昨日は思いのほか真面目に読書感想文を書いたりしており少々薄気味悪いのですが、大丈夫。萌えています。ここからが本番です。不謹慎な感想もちゃんとあります。普通にムカリたんとか言ってます。ムカリたんなどと言われても皆さんお困りでしょうが、いずれ言及するのでしばらくお待ちください。……たん…? どこが大丈夫なのか。オオオオ。

「蒼き狼」不謹慎感想↓

実はこの作品は私が中学生のころ一度読み、その時も感銘を受けたのです。そして現在、十数年の歳月を経て再読したところ、かつては同じ個所を読んでも全く思い至りもしなかったさまざまなお勧めポイントが散見されて仕方なく、このまま黙っているのが苦痛なので今ここに表出しようとしているわけですが、果たして蒼き狼とはこんな作品だったろうか? 否。作品が変化するはずはないので、受け止める側に問題があることは明白であり、なんだか、自分という人間の上に流れた歳月の長さとその重さを、驚きと戦慄をもって眺めるばかりです。昔から全く成長が見られないわりには、それなりの変化があったんだなあ。おお嫌だ嫌だ。でも楽しい。

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お勧め人物(単体):

トオリル・カン
冷たい容貌を持つ、有力勢力ケレイト部の汗。鉄木真の擁護者にして協力者にして敵対者。必要以上にたくましく成長した狼のような鉄木真に対して、こともなげに雛とか言い放つ。口数少なくクールな連中がひしめく本作品においても冷静最高峰。クールに助け、クールに戦い、クールに死んでいった。普通にかっこいい。でも高価な贈り物をされた時はとても嬉しそうにしており愛らしかった。

ジェベ
タイチュウト族出身。鉄木真とタイチュウトが戦ったおり、鉄木真の馬と頸脈を射抜き鉄木真をかなりの重症に至らしめる。投降してきた際、そのことを自ら申告して居直ってみたりする不敵な若者。それが鉄木真のお気に召し、ジェベというあだ名をつけられる。意味は「鋭い矢」。ていうか本名は? 弓の名手で戦に並々ならぬ才能を発揮。多くの戦闘で先陣を切り、赫々たる戦功をあげる。スブタイとともに、逃亡したホラズム王の追討を命じられてからは、まさしくその名が示すとおり、放たれた矢のようにどこまでも駆け抜けてゆき、ついでにロシア方面を平らげた後ついに長征を切り上げて帰路につくも、その途上で死亡。登場から退場まで常にかっこよすぎなので、対外的に一番お勧めできる物件。

ムカリ
戦闘のみならず政治面でも大変有能な、成吉思汗の四駿のうちの一人。金国攻略の総司令官を任され「国王」の称号を与えられる等、大きな期待をかけられ、見事その期待に応える働きをするも、これからという時にあっさり病死して成吉思汗に惜しまれたりするあたりがお勧めポイント。果たした役割が極めて大きいわりにジェベあたりと比べると地味めなのが玄人好みでは。玄人って。

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なんか、すでに相当長いのでいったん切ります。何が何だか。

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