もうそろそろ、指輪映画が各劇場で上映されなくなって来ておりますが、私の地元でも、どうやら6月上旬までで上映が終わってしまいます。そんなわけで、見納めという感じでまたしても映画を観ました。しかも、ハリーさんにおごってもらいました(ありがとうございます)。ああ面白い(さまざまなことが)。 数えてみると、自分はこの映画を8回も観ており、それだけ観るとさすがにかなりいろいろなことを覚えます。裂け谷会議の皆の席順まで記憶している自分に戦慄。いやむしろ賞賛。覚えるな。そして、話の筋や台詞なども相当覚えているので、不穏な場面にさしかかるたびに、先取りして感動しはじめるという暴挙に及びました。もう少し分かり易く要約しますと、ボロミアを見るたび悲しい気持ちになりました。うああ(嗚咽)。 というか、原作を全て読んだ今や、これからおこることどもに想いを巡らせてしまうために、ホビット庄の有様などを見るにつけても、勝手に先取りして冒頭にしてすでにしんみりする始末。ああ寂しいぜ!何もかもが。 ハリーさんも同じ様子だったと言います(名誉毀損)。いや席順把握は私だけの咎ですが。
さらに今回は、字幕訳の珍妙さに着目し、最後の方の、アモン・ヘンでオークが大挙して襲来し、アラゴルン「つっこめ!」レゴラス「やっつけろ!」とか言っている場面等は、本来ならば台無し訳なので、通常字幕から努めて目を逸らすところですが、あえて字幕をよく読んでその妙味を味わうなどという、自分でもなんだかよくわからない楽しみ方をしました。
※注)よく分からない方のために余計な補足をしますと、英語では、二人はこのように言っています↓↓。 Alagorn「Elendil!」 Legolas「Go,Alagorn,Go!」 何が「つっこめ」でどのへんが「やっつけろ」だと? 吹き替えではちゃんと「エレンディル!」「行け!アラゴルン」だったのに。なにやら非常に好戦的な字幕の二人。やっつけろって。
というか、今となっては字幕が非常に面白いような気がしてきました。ことあるごとに、何かと問いを投げかけがちな奈津子文法。助詞+「?」で強引に終わらせつつ問いを放つのがポイントです。「恐ろしい光景が?」「小さい人は何処へ?」「トゥシューズに画鋲が?」「みそ汁に砂糖を?」日常会話にも応用が可能。私は何を?(もういい) この際、DVD化される時などには、字幕はあのままにしておいて欲しいような気もちょっとしてきました。「ボビット庄」をも許すというのか私(いやこれは直ってますが)。やはり見過ぎか。
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