2002年03月05日(火)/三つ子の魂百までとも言える(?)。 |
北方三国志文庫版の現在出ている分をすべて読み終わってしまいました。 (全13巻のうち9巻まで) 15日に続刊が出るのですが、とても待てぬ。9巻終了時点で219年頃ってことは、次巻あたりで陸遜大ブレイクの夷陵の戦いが来るであろうのでなおさら。待てるものか。こうなったら、図書館で単行本版(こっちのほうでは完結しています)を探して未読分を読んでから文庫を揃えてゆくべきか。 どうでもいいようなことで思い詰めるのはいつものことなので、ご心配には及びません(別に誰もそんなことはしていない)。
先日、北方三国志の呂布がたいそう素晴らしいということに言及しましたが、 張飛もなかなかのものです。 張飛というと、桃園三兄弟のなかでも乱暴者であり、武力は高いが力任せで頭のほうは心もとなく、そのために失敗することもあり、関羽や劉備に怒られてしょんぼりというイメージがあります。ちょっと偏りがある説明のような気もしますが気にしてはいけません。
北方三国志でも、彼は乱暴者の役割を担っており、訓練で兵を打ち殺したりもする激しい人物なのですが、それは徳の高さを売り物にしている劉備の手を汚させぬために、あえてそのような汚れ役を彼自身が買って出ているのであり、本来はそれほど乱暴者でもないという風な、ちょっと斬新な張飛を味わうことが出来ます。素晴らしい。
しかし、中にはこういうシーンも。 張飛が妻に連れられて馬の牧場だかに行ったときに、機嫌が良かったのか、張飛が料理をすると言い出します。ちょっと驚く妻に、「なにたいして時はかからん」とか軽い調子で作業を始めるのですが、まず「豚をくびり殺し」、腹に野菜などを詰めた後、「火に丸ごとほうり込む」などいう極めて豪快な調理ぶりをみるにつけ、 ああやはり血は争えないな、と思いました。(血って何だ) 妻も妻で、料理のおいしさに「生肉も平気で食べる人だと思っていたのに」 などと驚きを隠せぬ様子。いくら張飛でも生肉って。張飛妻よ。 ナイスリアクション。ナイス夫婦。
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