、まとめ
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こあらの見た風景(要はブログ)
スタートしました。
ミスタードーナツのドーナツ。
かつて「バイトしているんだ」というと、「本当にお店で作っているの?」と
よく聞かれました。
答えは、YES。お店で作っています。
ただ、お店には油で揚げる設備とオーブン設備しかないため、本当に最初から作っているわけではありません。
たとえば、いちばん人気を誇っているフレンチクルーラーやオールドファッションの材料は、
ホットケーキの素のようなものがセンターから配送され、お店では、それに卵や水を混ぜて油で揚げる…ものです。
あのお店はフランチャイズ経営で行なわれている以上、
誰がつくっても同じ味が出せるような仕組みがあります(製造方法は秒単位の管理である)。
もちろん、初心者とベテランの差はありますが、ベテラン同士でくらべれば大差ありません。
しかし、そんなドーナツの中にも見事に「大差がつく」商品も。
「ホームカット」と「プレーンクルーラー」。
この二つの商品の材料も「ホームカットの素」でとどきます。
そして、水と卵と粉を混ぜるのは、他のものと同じく機械なんだけど、
ある程度まとまったところで、機械の役目は終わり。最後の仕上げは人の手になります。
打ち粉の量、力かげん、スピード…そういうものは人ぞれぞれちがうため、
ドーナツに明確な差がついてきます。
バイトしていた頃、規格外商品をつまみながら「今日は○○さん担当か」などと
バイト仲間と話ができたくらいですから。
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今日、東京に引っ越して初めてのミスドへ。
(なぜか、都心部にミスドはないのです・・・)
ホームカットを食べながら、思い出したこんな昔話。
MDの商品の中ではとっても安い部類にはいるけど、
この商品の後ろには、作る人の大きな思い入れがあるのです。
ちなみに、ホームカットとプレーンクルーラーの違いは、
程よくまとまった生地を、一気に伸ばして型抜きするのが、ホームカット。
ホームカットを取り終わった生地をまとめなおして、もう一度伸ばして型抜きするのがプレーンクルーラー。
プレーンクルーラーは一回伸ばしてまとめた生地を使っているので、ホームカットと比べると、生地が柔らかくなります。
この2つを取り終わった後の生地は、もう商品には使えません。
ですので、「同じ材料から何個の商品を取るか」も、大きな技術なのです。